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久里浜田浦衣笠工区へ/桜山隧道本体工を3年債務で

2008/03/17 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県横須賀土木事務所は、地域活性化に向けた幹線道路網の整備を進めるとともに、災害に強い安全で安心できる急傾斜地崩壊対策、砂防、橋りょう耐震化などの基盤整備を重点推進する。

 二〇年度では、都計道路安浦下浦線の供用開始に向けた集中工事、二年目の本格工事となる国道134号日の出橋の橋脚補強工事や秋谷海岸の本格的な養浜工事などを継続実施する一方、新たに、都計道路久里浜田浦線衣笠工区への着工、県道311号(鎌倉葉山)の桜山トンネルの本体着工、三浦縦貫道路(Ⅱ期)の先行区間への着工なども予定している。

 工事箇所数は前年度より一〇%以上増え、当初予算額も増額になるようだ。

 道路関係事業では、久里浜田浦線の最終工区となる衣笠工区(三浦縦貫道路~都計道路金谷駿河坂線・約一・二㌔)に着工する。この区間には特に大規模な構造物は計画されておらず、金谷駿河坂線方面から切り土、盛土の改良工が進められるもよう。

 同事務所では、着工後5年位で完成させたいとしており、完成すれば久里浜田浦線全線(約三・二㌔)の開通となり、横須賀市内の渋滞緩和が大きく期待される。

 桜山トンネルについても、二〇年度から新設トンネル(延長三七一㍍)の本体工に着工することになった。二二年度までの三年債務で実施される予定で、工事契約は九月県会の承認案件になるものとみられる。

 また、三浦縦貫道路(Ⅱ期)の先行整備区間(約一・九㌔)については、引き続き用地買収を行うとともに、本格着工に向けて工事用進入道路等の工事を実施する。

 さらに、安浦下浦線については、二〇年度末に通称通研通りから国道134号までの約一・二㌔区間を暫定二車線で供用できるよう工事を進める。二〇年度では、京急長沢立体の完成に併せて、国道134号との接続部分の改良工を行う。

 道路関係事業ではこのほか、国道134号の三春町二丁目~神明町間の九四〇㍍で排水性舗装を施工する。

 県道25号JR横須賀駅前広場の再整備を引き続き実施し、国道134号横須賀市根岸町及び県道311号(鎌倉葉山)では、合わせて延長六八〇㍍の電線地中化工事を行う。

 海岸高潮対策工事として、海岸侵食が進んでいる横須賀市秋谷海岸で、一九年度までの試験施工から、レキ養浜工を本格実施(一万立方㍍)する。

 同事務所の特徴的事業である急傾斜地崩壊対策事業では、二〇年度では、施設改良(六箇所)も合わせて一〇〇箇所の整備を進めていく。

 急傾斜地崩壊対策事業としては、県単一六箇所、公共七八箇所の合計九四箇所で、このうち新規・再開は五一箇所、継続が四三箇所となっている。

 なお、同事務所では二〇年度の工事発注予定公表(四月下旬頃)に際しては、優良工事施工業者及び社会貢献企業向け工事を明記するとしている。




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