3月1日に景観行政団体となった甲府市は、このほど「甲府市景観形成基本計画」を策定した。
同計画は、景観に関する学識経験者などで組織した有識者会議の意見を踏まえ、市の課題や議題を明らかにし、保全・創造すべき景観の方向性を示すとともに、市民や事業者、大学、行政が一体となったまちづくりを進めていくもの。
景観形成基本方針として(1)盆地特有の眺望景観や豊かな自然景観を守り、後世に残す(2)甲府独特の歴史景観と都市景観を創り、共に活かす(3)来訪者をもてなす観光景観を守り創る(4)訪れる地域固有の日常景観を守り創る-を掲げている。
また、景観づくりを行っていくため、景観特性や土地利用、地形的特徴などにより、市全域を5つのゾーンに区分した。
市では今後、基本計画の普及啓発に努め、景観条例の制定を行う。
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ゾーンごとの名称と景観形成方針は次のとおり。
◆都心ゾーン
・甲府を象徴する「風格」と「華」のある景観形成
◆市街地ゾーン
・景観軸の景観保全、創出と個性ある地域の景観形成
◆田園集落ゾーン
・歴史眺望景観の保全、活用と個性ある地域の景観形成
◆山裾ゾーン
・景観拠点の保全、活用と丘陵への眺望景観の保全
◆山地・山岳ゾーン(北部と南部)
・景観拠点および自然、眺望景観の保全活用