国土交通省は、総合評価方式における標準Ⅱ型の新設について、一両日中にも各地方整備局へ通達する。標準Ⅱ型は簡易型に準じ、手続日数が10日程度と短いのが特長。また総合評価の課題は1~2つとし、A4用紙1枚以内を基本にする。
同省では昨年度の運用から、簡易型と標準型におけるタイプ選定について改善する必要性を認識。例えば技術提案を求めたい工事であるにもかかわらず、手続期間を短縮するために簡易型を選定するケースなどが見受けられた。また、簡易型で求めている施工上の課題と、標準型で求めている技術提案の課題との境界があいまいになっているといった指摘もあった。
これらを解決するため、標準型をⅠ型とⅡ型に分割。Ⅰ型は現行の標準型を踏襲し、Ⅱ型は手続き日数などで簡易型に準じた運用ができるようにした。
同省における本年度第3四半期までの総合評価実施状況をみると、8地方整備局計7699件のうち、簡易型が7008件と大半を占めている。標準型は686件、高度技術提案型は5件にとどまっている。