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千葉県安房郡市広域市町村圏事務組合

新火葬場の建築造成実施設計など/安房広域組合予算 09年度着工へ委託・用地費1.5億円

2008/04/11 日刊建設タイムズ

安房郡市広域市町村圏事務組合(館山市北条1145-1、管理者・辻田實館山市長)は、新年度予算に新火葬場の整備にかかわる予算として委託費8545万円と用地取得費6300万円を措置した。新年度は、用地を取得するとともに、用地造成実施設計、建築実施設計、生活環境影響調査、火葬炉設備比較検討などの各業務を実施する。今年度で実施設計を完了させ、09年度に着工、09-11年度の3か年で施設を整備し、12年4月の稼働開始を目指す。

 昨年度は、造成と建築の基本設計、用地測量、地質調査などを実施した。造成基本設計は和合建設コンサルタント(千葉市中央区末広1-1-4)、建築基本設計は石本建築事務所(東京都千代田区九段南4-6-12)がそれぞれ担当。また、用地測量と地質調査は今年度に繰り越された。用地測量は路線測量、用地測量、基準点測量を実施し、サンレックス(鴨川市花房55-3)が担当。地質調査は技研基礎(千葉市中央区末広5-8-6)が担当。

 新火葬場の建設場所は南房総市の山名地先(旧三芳村)。敷地面積は約1.5haを予定。敷地の現況は水田と山林で、山林の土砂で水田を埋め立てて施設を整備する計画。施設の規模は延べ約3000㎡(火葬炉6基、うち予備1基とほかに2基分スペース確保)で、駐車場として普通車80台、マイクロバスなど大型車10台分を確保する計画。

 新火葬場の建設は、既存の館山火葬場と千倉火葬場が老朽化していることから、両火葬場を統合し新設を計画した。

 なお、同組合の08年度予算は一般会計30億2365万円で対前年度当初比9.7%増。主要事業では、火葬場改修工事、粗大ごみ処理施設定期修繕工事などを予定。火葬場の改修は火葬炉改修一式(耐火材張替え、補修等)、粗大ごみの定期修繕では破砕処理機器の磨耗部の交換・修繕等を実施する。

 以下、今年度の予算の内容は次の通り。(金額は単位千円)

 【総務費】

 ▽一般管理費・委託=7,198。①不動産鑑定②登記、など

 【衛生費】

 ▽火葬場指定管理業務委託=55,290

 ▽火葬場費・工事=13,440。①館山火葬場改修②千倉火葬場改修③長狭地区火葬場改修

 ▽新火葬場建設事業・委託=85,450。①用地造成実施設計②生活環境影響調査③建築実施設計業務④登記⑤火葬炉設備比較検討

 ▽同・購入財産購入=63,000

 ▽粗大ごみ処理機械修繕=36,900

 ▽同・委託=41,642。①粗大ごみ処理施設運転業務②処理困難物選別業務③防災設備保守点検④警備⑤電気保安業務⑥フロンガス回収業務⑦受電設備清掃

 【消防費】

 ▽常備消防費・建物等修繕=1,050

 ▽同・委託=7,812。①し尿浄化槽維持管理②電気保安業務③無線設備保守点検、など

 ▽消防施設費・機械器具購入=211,541

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