掛け声とともに割られたくすだまから『祝開通』の垂れ幕が風に揺らめいた。13日、三遠南信自動車道飯喬道路の飯田山本IC~天龍峡IC間が開通。飯田・下伊那地方にとって新たな時代の幕開けとなった。
一般車開放に先立ち午前中に行われた開通式では、主催者を代表して飯田国道事務所の関澤俊明所長が「一日も早い全線開通にさらなる支援を」と式辞。
駆けつけた来賓の祝辞では「必要な道路はつくる」と総じて述べたものの、「暫定税率は維持」とした自由民主党の宮下一郎衆議院議員と吉田博美参議院議員に対して、民主党の羽田雄一郎参議院議員は「必要な道路は一般財源から」とその立場の違いを鮮明にした。また、村井知事の代理で出席した越原愛正副知事は「県の道路整備は遅れている。再議決で暫定税率維持を」とした。
さらに、中部地方整備局の金井道夫所長は三遠南信自動車道について「県境を越えた都市圏をつくる新しい道路整備のかたち」とし、「課題となる県境のトンネルは、技術提案による発注で今までより工期が短縮できる」との見通しを示した。