日本塗装工業会埼玉県支部(渡辺秀雄支部長)は24日、さいたま市の建産連研修センターで20年度建設塗装基幹技能者認定講習会を開いた。講習会には埼玉の支部会員のほか栃木や山形の支部からも受講者が集まり、基幹技能者資格取得への関心の高さを伺わせた。
講習会に先立ち渡辺支部長は「基幹技能者は塗装に携わる技術者の地位と生産性の両面の向上を図るもので、講習会は全国に先んじて埼玉で開かれることになったもの。山形や栃木など遠方から参集していただいた技術者もいらっしゃいます。是非とも2日間の講習を経て全員合格し、資格を取得していただきたい」とあいさつした。
日本塗装工業会では技能者のあるべき姿として①建設塗装実務経験が10年以上かつ3年以上の職長経験を有する者②1級建築塗装技能士資格を有する者-の2つの資格を持ち、会員企業から推薦を受けた者が認定講習を受講し認定試験に合格した者のみに『建設塗装基幹技能者』の資格が与えられる。4月現在で全国に1754人の資格者がおり、埼玉には22人の基幹技能者がいる。
塗装工業会本部から派遣された木暮実・技術委員会副委員長と川島敏雄常務理事がそれぞれ講師を務め、基礎から専門的な高度技術まで多岐にわたる勉強を行った。
なお、基幹技能者は個人資格では有るが経営事項審査にも加点されるため、所属企業にとっても有意義な資格となっている。
【写真:資格取得へ2日間にわたって勉強する参加者】