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農林水産省関東農政局

今年度から農業土木コンサルタント技術評価計算式を変更

2001/06/05 埼玉建設新聞

 農水省関東農政局は、今年度から農業土木コンサルタントの技術評価計算式を変更し、その特徴や計算式および登録業者の格付けなどを明らかにした。計算方法はA年間平均測量実績B自己資本額C流動比率と営業年数D専門技術者E施行成績の合計点数と変更はないが、専門技術者の計算方式を大きく変えている。これまでは評価に入れていなかった土地改良測量設計協会が認定する農業土木管理士を2点、建設コンサルタンツ協会認定のRCCM2点と設定し民間団体の認定する試験の技術者も評価に加えた。最高点は150点になるようになっている。

 Aは年間平均測量実績。10億円以上55、5億円以上10億円未満50、1億円以上5、000万円未満45、5、000万円以上1億円未満40、2、000万円以上5、000万円未満35、1、000万円以上2、000万円未満30、500万円以上1、000万円未満25、300万円以上500万円未満20、200万円以上300万円未満15、100万円以上200万円未満10、100万円未満5とそれぞれ5点刻みに点数化している。

 Bは自己資本額。5億円以上が21、1億円以上5億円未満18、5、000万円以上1億円未満15、1、000万円以上5、000万円未満12、500万円以上1、000万円未満9、100万円以上500万円未満6、100万円未満3と3点刻みの加点システムになっている。

 Cは流動比率と営業年数。流動比率は130%以上が14、95%以上130%未満10、75%以上95%未満6、75%未満2と4点おきに点数化されている。営業年数は25年以上10、10年以上25年未満8、10年未満6と点数化している。

 Dはアとイの合計とする。アは職員数1人から3人5点、4人から10人は5+(職員数-3)×2の公式に当てはめる。例えば、10人の場合は19点になる。11人以上の場合は20点。

 一方、イは今回の資格者登録から大きく変わった技術評価方式。土地改良測量設計技術協会が認定する農業土木管理士と建設コンサルタンツ協会認定のRCCM(レジスタード・シビルエンジニアリング・コンサルティング・マネージャー)には2点を点数化した。具体的な計算式は技術士×4+(技術士補+畑地かんがい技術士+土地改良補償業務管理+農業土木技術管理士+RCCM)×2+(畑地かんがい技士補+土地改良補償業務管理者補)×1に当てはめる。技術士4点、技術士補と補償管理技術者2点、畑地補1点となっている。アとイは最高点をそれぞれ20点に定め合計点が専門技術者の点数になる。

 Eの施行成績は過去2年間の成績評定点を付与する。計算式は(平均評定点数-60)÷4で計算する。例えば、成績が100点だとすると10点になる。また、特に優秀な者は1・5倍を限度として乗ずる。

 AからEまでの合計を評価点数とし、最高点は150点。業者の格付けはしているが、AからCまでの格付け基準点数は公表できないとしている。

 埼玉県内コンサルタントはAが浦和測量設計、共進調査設計、共和コンサルタント、塩崎測量設計、芝測量建築設計、高橋測量設計、地研コンサルタンツ、東洋測地調査、日本水工コンサルタントの9者が該当している。Bも76者がランクインするなど健闘しており、埼玉県内コンサルの技術力を証明している。



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