国土交通省が本年度に試行する施工プロセス検査で、港湾空港工事で予定している50件が出揃った。原則として各事務所1件ずつ行うこととしており、関東地方整備局は6事務所6件で試行する。
対象案件は、工事代金の出来高部分払方式とセットで運用される。また港湾空港工事の特色として、三者連絡会(発注者・元請企業・下請企業)もあわせて適用することにした。
施工プロセスを検査することによる品質確保のほか、工事代金部分払いによるキャッシュフローの改善、三者連絡会開催による双務性の高い受発注者・元下関係の構築を実現させる狙いがある。
関東整備局の港湾空港工事における対象工事は次のとおり(すべて一般競争、施工体制確認型総合評価方式)。
【鹿島港湾・空港整備事務所】
▽平成20年度常陸那珂港中央ふ頭地区泊地(-9m)浚渫工事=港湾浚渫A級
【千葉港湾事務所】
▽平成20年度千葉港葛南中央地区岸壁(-12m)築造工事=港湾土木A級
【東京港湾事務所】
▽平成20年度東京港南部地区臨海道路試験杭撤去工事=港湾土木A級
【東京空港整備事務所】
▽(H19翌債工事)東京国際空港国際線地区エプロン誘導路舗装等工事(WTO案件)=空港等舗装土木A級
【京浜港湾事務所】
▽平成20年度横浜港本牧地区岸壁(-13m)(改良)地盤改良ほか工事=港湾土木A級
【東京湾口航路事務所】
▽平成20年度東京湾口航路付帯工事=港湾土木A級