国土交通省は港湾空港工事で、発注者・元請け・主たる下請け(専門工事業者)を構成メンバーとする「三者連絡会」を本年度から実施する。元下関係の改善促進などを目的としたもので、5月26日の関東整備局を皮切りに、本省の担当者が各地方整備局をまわり、取り組み方針の周知徹底を図る。
「三者連絡会」は、施工プロセス検査・出来高部分払いの試行対象工事(20年度に50件予定)で原則として実施する。またそのほかの一般工事は任意とするものの、協力を求めて実施していくことも考えている。
会はまず着工時に開催し、段階検査と部分払いの実施方法について協議・確認を行う。また建設業法令順守ガイドラインの周知、相互確認を行う。施工途中の開催は、設計、工法、段階検査時期などの大幅見直し時のほか、新規下請参入時などに随時開催する。また完成時にも連絡会を開き、施工の成果と課題の抽出を行うことにしている。