化学製造業者のエヌ・イーケムキャット(株)(建部信也社長、本社・東京都港区)が茨城県の「つくばハイテクパークいわい」(岩井市幸神平地内)に立地(約4・6ha)することが決まり、5日両者の間で土地譲渡契約書が締結された。同社では3期に分けて表面処理薬品と自動車触媒製造工場を建設する。総投資額は約66億円。このうち、第1期工事では27億8、800万円を見込み、延べ約2、000㎡の工場を新築する計画で、今年10月に着工、平成14年4月から操業する予定。
エヌ・イーケムキャットの生産計画によると、第1期計画で、2階建て延べ約2、000㎡(建築面積約1、000㎡)規模の表面処理薬品製造工場を建設する。
引き続き、2期、3期で自動車触媒製造工場を建設。規模は2期分が2階建て延べ約5、500㎡(建築面積約3、000㎡)、3期分が平家建て延べ約1、800㎡(建築面積約1、800㎡)となっている。
計画全体の最終従業員には約100名を予定。このうち地元雇用は約60人を見込んでいる。
同社は化学触媒製造などを行う化学工業関係の企業で、本社を東京(港区浜松町2-4-1)に置き、工場を静岡県沼津市、研究所を千葉県市川市に持つ。資本金は34億2、300万円、従業員500名、昨年3月期決算売上高は約335億円。
平成7年に分譲を開始したつくばハイテクパークいわいにはこれまで8社の企業が立地しており、同社の進出は9社目。分譲面積は62・9haで残る面積は約17・6haとなった。