埼玉県交通政策課は、昨年1月の運輸政策審議会(運政審)で答申された鉄道のうち、7、8、12号および東西交通4路線の整備検討調査業務をこのほど、昨年度に引き続き、日本交通技術(千代田区)に委託した。請負金額は450万円。
調査業務は、4路線の想定ルート新駅位置の概略検討、対象自治体の沿線地域計画整理、建設計画検討などのほか、課題整理、需要予測、採算性、整備方策、費用対効果分析などを、12年度の調査結果を踏まえて検討、具体化に向けた対応方策の熟度を高め、総合的な取りまとめを行う。
7号線は、3月28日に開業した埼玉高速鉄道浦和美園駅から岩槻市を通り蓮田市までの延伸ルートで延長は12・9km。県が10年度にまとめた建設試算額は2、000億円。
8号線は、東京・亀有駅から常磐新線新駅と結節し草加市内に入り北上、松伏町を抜けて千葉県野田市に至る延長24km。
八潮市先では、越谷市が越谷レイクタウン内に、吉川市では武蔵野操車場跡地にそれぞれ新駅を設置する構想があり、両市とも新駅に8号線を結接させたい意向。鉄道未整備の松伏町へは新駅設置が有力。軌道構造は高架または掘り割り式で計画。県試算額は4、000億円。
一方、所沢-大宮-吉川間を結ぶ東西交通大宮ルート新線は、全長約50kmで要望、答申は大宮-さいたま新都心から県営サッカースタジアム付近までの区間約10kmをB答申に位置付けた。軌道構造はモノレールやLRTなど、中量軌道システムでの整備を想定。
















