国土交通省大宮国道は、坂田交差点予備設計業務を高島テクノロジーセンター(さいたま市)に委託した。同交差点は、19年度末までの供用を目指す首都圏中央連絡自動車道(圏央道)仮称・桶川ICから国道17号へのアクセス道となる県道川越栗橋線が4車線化されることに伴い、立体交差となる。予備設計では当面の暫定利用となる4車平面交差図と立体図面を仕上げる。県道川越栗橋線の4車線化については1、970mを最重要整備区間に設定しており、圏央道完成に合わせて整備を促進。県大宮土木事務所がこれまでに、交差点影響範囲の測量を委託。今年度は17号西側区間約250mの4車線化工事を9月ごろ発注する。交差点および県道一部区間の工事は大宮国道からの発注となるもよう。
坂田交差点は、国道17号(4車線)と県道川越栗橋線が桶川市坂田地内で交差。川越栗橋線東進部に圏央道桶川ICが整備される。
川越栗橋線はICから17号にアクセスする道路のため、同線を4車線化。これにより交差部は17号がアンダーパスする立体交差で都市計画決定されている。立体交差延長は約85m。広範囲の用地買収が必要となるため、桶川IC完成時の供用は困難とされている。
大宮国道が委託したのは、当面の暫定利用策となる4車平面交差の予備設計。順調なら詳細設計および用地買収作業にも着手したい考え。予備設計ではこのほか、将来計画のための立体交差図面もまとめる。
一方、川越栗橋線の4車線化を進める県大宮土木事務所は、坂田交差点から東西合わせて1、970mを最重要整備区間に設定。
17号から西側は、上尾バイパス間3、980mを幅員22mに拡幅。都市計画道路滝の宮線として都市計画決定している。
重要路線は、17号から鴻巣桶川さいたま線(仲仙道線)間約500m。このうち、約250mの工事を9月に発注する。幅員は22m、歩道は3・5mで両側に設置。設計は高島テクノロジーセンター。残る区間も用地買収を促進し、早期発注を目指す。
17号から東側は計画中の第2産業道路(倉田5丁台線)までの延長2、530mを幅員27mで計画決定。路線名称は加納線。最重要整備区間は17号から県道蓮田鴻巣線間の1、470m。
同区間は現在、4車線化に伴う交差点影響範囲の測量業務を実施中。17号分はヤマト測建(桶川市)で延長約1km、県道分は太平洋航業(川口市)で同650mが対象。測量区間のうち、交差影響範囲外の区間については9月以降に設計を委託する方針。
桶川IC付近の県道部は、同一地権者がいることなどから、合意形成が図られれば測量、設計業務が国から委託される。
用地買収や工事発注については県が負担金を出し、国が作業を進めていく方針。最重要路線の4車線化完成目標は圏央道完成予定の19年度に設定。