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群馬県建築住宅課

ぐんま昆虫の森整備-食草・育成温室と北ゲートを第3四半期に3分離で

2001/06/14 群馬建設新聞

 群馬県建築課は、ぐんま昆虫の森(仮称)整備を所管する県生涯学習課から施工委任を受け13年度、メーンとなる昆虫観察館、昆虫観察館別館、食草・育成温室、北ゲートの工事の発注を計画している。

 このうち、食草・育成温室と北ゲート建設については、第3四半期に建築、電気、機械設備の3分離による入札を予定している。13年度の当初予算には、この昆虫観察館の建設、フィールド整備、森林整備などの事業費として17億5、875万6、000円を計上、14~15年度を期間とする債務負担行為でぐんま昆虫の森建物建設工事請負契約35億8、699万5、000円、ぐんま昆虫の森建設工事監理委託契約4、195万3、000円をそれぞれ設定している。

 ぐんま昆虫の森の計画対象地域は、新里村の南東部(新里村役場の北東約2km)大字新川及び大字鶴ケ谷にかけての通称「不二山地域」と呼ばれている約48haで、エリア北東部に国道353号が、南側に村道が通っている。整備は、現在の里山としての現況を極力残す方針で、富士山沼ゾーン(自然生態園)、雑木林ゾーン(カブトムシの森)、桑畑ゾーン(まゆの里)、水田ゾーン(さとやま水田)の4ゾーンを形成する。

 この施設のメーンとなる昆虫観察館の施設規模は、RC造+S造地下1階、地上3階建て、延べ床面積約4、815・64㎡。また、昆虫観察館別館がRC造+S造地下1階、地上平屋建て、延べ床面積1、327・11㎡となっている。

 内部構成は、傾斜地を利用して建設するため、3階部分が入口となる。1階~3階までの空間をストーリー性を持たせる計画で、3階へ雑木林、照葉樹林などを設置し、映像、ジオラマ、標本をレイアウト。2階は3階をさらに里山としての空間を創造する方針で、雑木林のほか、水辺、人家周辺、草地、畑を整備するほか、生態温室も併せて備え、生きた昆虫を放ち、沖縄県の西表島をイメージした亜熱帯自然景観を再現する。さらに、食草・育成温室は、RC造2階建て、建て、延べ床面積536・58㎡、北ゲートがRC造平屋建て、延べ床面積38・58㎡をそれぞれ計画している。

 このほか、ぐんま昆虫の森(仮称)整備では、南ゲート(RC造平屋建て、延べ207・36㎡)、里山体験センター(RC造2階建て、延べ526・92㎡)、屋外便所(1棟当たり:W造平屋建て、延べ29・16㎡×5棟)、東屋(1棟当たり:W造平屋建て、延べ38・88㎡×4棟)、物置小屋(1棟当たり:W造平屋建て、延べ14・58㎡×5棟)、作業小屋(1棟当たり:W造平屋建て、延べ58・32㎡)を計画している、これらすべての施設の実施設計を安藤忠夫建築研究所(大阪府大阪市北区豊崎2-5-23、電話06-375-1148)が担当している。



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