調布市はこのほど、13~18年度を対象とする「調布市地域福祉計画」(改訂版)を策定した。同計画は地域資源の活用、子ども施策、まちづくり推進などに重点を置いて作成、既存施設の有効利用・改修を計画の中心に掲げている。
地域資源の活用としては、まず学校施設余裕教室の福祉的活用を掲げている。またその他公共施設についても多目的利用と複合化を推進する考え。公共用地の福祉的活用も検討していく。
既存の公共住宅に関しても、都・公団・公社等の住宅建替の際、高齢者や障害者が生活できるような住宅設置を要請する。市営住宅については、建替の際に改善する方針。
地域の活動拠点施設整備として、地域福祉センターやふれあいの家整備を推進。また市民活動支援センターの設置も考えている。
まちづくり推進では、段差の解消や安全な歩行空間確保に努める。また集合住宅へのエレベーター設置や段差解消を目指し、事業者等と話し合いを進めていく方針。
子ども施策では、学校施設余裕教室の活用、児童館・学童クラブ等の充実を図っていく。また待機児童解消対策として、駅前型保育園の開設、既存保育園増改築による受入れ枠拡大を目指している。
このほかに都営仙川団地の建替計画に合わせ、地域の拠点となる福祉施設整備を計画。また大町小跡地や若葉町福祉用地を利用し、地域の核となる施設を整備することも考えている。なお大町小跡地の活用法としては福祉健康村整備を検討している。14年度までに構想策定を進め、15年度には大町小校舎を改修する方針。