両川小学校建設事業を進めている新潟市は、今年度から2カ年で工事を進める校舎棟に引き続き、平成21年度には屋内体育館棟の建設と外構工事に入る方針だ。このほど実施設計業務について新潟市建築設計協同組合と760万円で随意契約を締結した。委託期間は12月15日まで。概算工事費には、約3億円を見込んでいる。
計画では、児童数の減少や施設の老朽化により、教育環境・学校運営に支障をきたしている両川地区の酒屋小学校と割野小学校を統合し、別の敷地に新校舎を建設することで、地域との連携を重視しながら、ゆとりのある教育環境の実現を図る。
建設場所は、江南区酒屋町地内で、両川中学校の隣接地。敷地面積は約1万1700㎡。
計画では、新設する屋内体育館棟の規模は、RC造一部S造平家建て延床面積約950㎡(渡り廊下含む)。内部にはアリーナ、ステージ、更衣室、用具室等を配置する。
また、今回の実施設計業務では、駐車場、植栽、グラウンド(トラック200m、直走路100m)、防球ネット、遊具、屋外倉庫等の造成・外構整備の設計も合わせて行う。
設計担当事務所は次のとおり。
▽チーフ・意匠=たなか建築設計
▽構造=S・U建築設計
▽電気=SA設備設計室
▽機械=小菅設備設計
平成22年3月に竣工し、22年度から新校舎開校の運びとなる。
なお、校舎棟の建設工事は、小川組が4億2825万8000円で落札し、1日付けで正式契約したところ。
【写真=両川小学校の完成イメージ(右が屋内体育館)】