県健康福祉部健康福祉政策課は10日、ブレーメン型地域社会づくり第1号拠点施設を整備する民間事業者として、社会福祉法人八千代美香会(綱島照雄理事長、八千代市村上641)を最優秀事業者に選定した。同法人の計画によると、習志野市東習志野の県有地約1805㎡に、3階建て延べ2209㎡の拠点施設を整備する。今秋にも着工し、年度内の完成を目指す。
民間事業者の募集は、これまでの習志野市の取り組みを踏まえ、地域住民のニーズや思いを拠点施設の整備という形で実現するため、事業に意欲を持つ事業者の提案を求めた。4月に公募を実施し、2つの共同提案を受けた。提案のあった民間事業者は八千代美香会のほか、社会福祉法人苗場福祉会。
事業者の選定では、地域住民の意向を反映させることを主眼に、プレ審査を行い、6月18日に習志野市で公開プレゼンテーションを実施。さらに審査委員会を開催して、これまでの研究会での議論や住民の意向を反映させた審査表を作成し、具体的に点数化することで選定に反映させた。
この結果、八千代美香会が528点、苗場福祉会が315点となり(満点651点)、前者を最優秀事業者に選定した。
ブレーメン型地域社会づくり事業は、県と習志野市との共同モデル事業。地域住民が白紙の段階から地域に必要なサービス機能を考えた提案に基づき、県は県有地を事業者に貸し付け、施設の整備及び運営は民間事業者に委ねるという特徴を持つ。
土地の条件は、場所・面積が習志野市東習志野2丁目1番83、約1805㎡(実籾県営住宅内の県有地)、用途地域が第一種中高層住居専用地域、建ぺい率/容積率が60%/200%。
事業期間(県有地貸付期間)は30年(施設の建設期間及び除却工事期間を含む)。協議の上、更新も可能。
八千代美香会の提案によると、敷地面積は1805.60㎡、建築面積は772.94㎡、延べ床面積は2209.03㎡(3F)。
以下、同法人の提案内容は次の通り。
〔独自提案サービス〕
▽1F=①飲食施設②託児施設(子育て)③障害者売店(障害者授産施設と連携)
▽2F=①デイサービス(高齢)②訪問介護、ケアプラン、福祉用具貸与(高齢)③ホームヘルプ(障害者)④フェイスエステ(女性向き)
▽3F=ショートステイ(高齢)
〔付帯要件(義務付けされたもの)〕
▽1F=①ヘルスステーション・地域包括支援センター(習志野市が入居)②多目的ホール
▽2F=まちづくり住まいづくり相談機能(地元大学、全国規模の学会が入居)