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29・5億で大成・中越JV/長岡大手通中央西地区再開発ビル建設工事

2008/07/24 新潟建設新聞

 長岡市の大手通中央西地区第一種市街地再開発事業の個人施行者協同組合丸専(永澤日佐夫理事長)は、4月の入札執行後、不調となっていた「施設建築物等建設工事」について、今月18日付けで大成建設・中越興業の特定共同企業体と29億5050万円(税込み)で契約を締結したことを明らかにした。今後、工事に着手し、平成22年6月25日の竣工を目指す。

 同入札にあたっては、昨年度までに2度落札に至らず中止となったため、地下部分の解体除却工事を分離発注し、本体建設工事のみを指名競争入札で実施。その結果、参加者の入札額がいずれも予定価格を上回ったため不調に終わったが、最低札を入れた業者と協議を進めていた。

 同事業では、RC一部S造で地下1階・地上18階建て延床面積約1万1440㎡の再開発ビルを建設し、高層部分にファミリーや高齢者を中心とした60戸分の良質な都市型住宅を供給するとともに、低層部に地域密着型の店舗や事務所を導入する。また、長岡市では2・3階の床を活用し、子育て支援施設を導入する方針。

 内部構成は、1階部分に、店舗約1160㎡、機械式駐車場約780㎡(地上52台)、駐輪場約70㎡を配置し、2・3階部分には事務所約1630㎡(子育て支援機能)、4~18階部分には住宅(分譲マンション約60戸)約7990㎡を配置。

 建物高さは、地上63mと長岡市で最も高い建物となり、外観に配慮したシンボリックな建物形態とする計画だ。

 建設場所は、長岡市大手通2丁目ほか地内(建築敷地面積約1800㎡)で、丸専デパート等の跡地。

 ディベロッパーは、日生不動産(新潟市中央区)、コンサルタントは、松田平田設計(東京都港区)が担当。

 隣接地で計画する「大手通中央東地区第一種市街地再開発事業施設建築物等建設工事」(施工は大成建設・福田組JV)も、今月14日に起工式を迎えたところであり、長岡市の中心市街地活性化の核となる施設の建設が、いよいよ始まった。


【写真:再開発ビルの完成予想図】

大手通中央西地区イメージ001571.jpg

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