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復興のシンボルが完成/PFI事業/県立長岡屋内総合プール

2008/08/02 新潟建設新聞

 新潟県がPFI方式で進める「県立長岡屋内総合プール整備・運営事業」(ダイエープロビスフェニックスプール)の建設工事が完了し、1日にオープンした。

 オープンに先立ち、一般公開で行われた竣工式典では、泉田裕彦知事が式辞で「中越地方に明るい話題が少ない中で、今日、プールが開設出来たことを嬉しく思う。この長岡の地から世界に向かって多くの選手を送り出すきっかけになれば」と述べるとともに、「このプールには、競技水泳のほかに、日々の健康増進に役立ててもられる機能も備えている。県のスポーツと健康づくりの拠点として、是非とも多くの方々からご利用いただきたい」と要請した。

 来賓祝辞では、長岡市の森民夫市長が、長岡地域における復興のシンボルとして、全国に向け発信する役割を担うプールの完成を喜び、「2度の地震と水害を乗り越えてプールが完成し、いよいよ来年、念願の国体を迎えることができる」と感謝の意を表した。

 その後の、オープニングイベントでは、シドニーオリンピック銀メダリストの中村真衣さんと泉田知事らによる泳ぎ初めや、シンクロ日本代表チームによる演技披露が行われるなど、同プールの完成を盛大に祝った。

 同プールは、特別目的会社であるPFI長岡屋内総合プール㈱(磯﨑邦雄代表取締役、新潟市中央区東大通2丁目3-28、大林組内)が事業主体となって、長岡市長倉の悠久山公園隣接地に新設。

 施設規模は、RC造(屋根S造)地下1階地上3階建て延べ1万5001・65㎡で、駐車場は200台分を備える。

 主な施設は、プール(50m競泳プール、飛込プール、サブプール)、観客席(固定席2000席、仮設席1000席)、その他施設(更衣室、医務室、放送室、会議室等)などで構成する。特に全プールに可動床を設置し、利用目的や利用者に応じて自由に水深設定を可能にした点が特長。

 また、施設命名権を売却(5年間)しており、名称は、「ダイエープロビスフェニックスプール」で、略称は「DPフェニックスプール」となる。

 なお、PFI事業の担当グループは、㈱大林組が代表企業となり、構成員として㈱梓設計、㈱日本水泳振興会、㈱新潟ビルサービス、三機工業㈱、㈱山崎組が、協力企業として㈱細貝建築事務所が加わっている。



【写真(上)可動床を採用したプール】

【写真(下)曲線的な特徴ある外観】

長岡プール(プール)001602.jpg 長岡プール(外観)001603.jpg

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