日本放送協会(NHK、東京都渋谷区神南2-2-1)は4日、「NHK新千葉放送会館」の基本設計プロポーザルの結果を公表した。最優秀者には日建設計(東京都千代田区飯田橋2-18-3)を選定した。今月中に契約を締結し、基本設計に着手する。基本設計は来年1月までに完了させ、その後、実施設計に着手し、実施設計を来年秋までにまとめる。設計完了後、一般競争入札を実施し、施工者を選定。来年秋に着工し、2011年5月ごろの施設完成を目指す。運用開始は11年秋が目標。事業費は建設工事費に約23億円、放送設備費に約11億円を見込む。
同会館の移転は、既存施設の機能の陳腐化や狭あい化が著しいことから計画。04年5月に千葉港地区の県企業庁用地を取得し、移転することになった。移転場所は千葉市中央区千葉港116-6地先。敷地の面積は約4969㎡。建物規模は3階建て延べ5200㎡。
新会館の基本コンセプトは①地上デジタル放送時代に相応しい「放送機能の充実した会館」②地域文化創造、発信の拠点として「視聴者が集う会館」③建物では徹底的なCO2削減をし、環境経営の先導的役割を果たす「エコ会館」④バリアフリーに配慮した「人にやさしい会館」の4つを掲げた
設計プロポーザルは4月に公告。3回の審査委員会を開催し、7月30日の最終委員会で設計者を特定した。審査会メンバーは▽北原理雄・千葉大学大学院教授(委員長)▽橋場克司・県県土整備部長▽徳永幸久・千葉市都市局長▽穴沢勝・NHK千葉放送局長▽野越聖一・NHK技術局建築施設部長▽高島正樹・NHK経理局調達部担当部長。