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埼玉県さいたま県土整備事務所

与野中央公園調節池概略設計まとまる-3万2、000t暫定容量、地下式で

2001/06/27 埼玉建設新聞

 埼玉県浦和土木事務所は、鴻沼川都市河川改修で実施する与野中央公園調節池整備で、三井共同建設コンサルタント(新宿区)に委託していた概略設計がまとまった。調整池は、当初計画していた調整容量7万2、000tを3万2、000tの暫定容量として整備する方針で、地下式で整備する。設置場所は、与野中央公園のスポーツ広場下とし、規模は幅80m、長さ110m、深さ4・5m、土被り2m、面積9、000㎡で計画。さいたま市は広場部分の用地買収を重点的に行い、用地買収にメドが立った時点で県は詳細設計に着手、工事着手は14年度以降となる。

 同調節池は、鴻沼川を挟んで東西に計画している鈴谷地内の中央公園内に整備するもので、10年度に三井共同建設コンサルタントが概略設計を完了させている。

 修正設計では、激特河床高、将来河床高を考慮に入れ、調整池の位置、面積、深さを試算するほか、周辺排水構造を検討。また、流入、放流施設の規模などを検討し、公園内との整合性が図れるよう、地上式、地下式4案をげ、比較検討してきた。

 このうち、地上式では、公園機能を失うとし、公園内に計画されているスポーツ広場、アリーナ下の両案をさいたま市と検討した結果、導水路延長が短距離で済むなどの理由から広場下での整備案を選択、市が全力で買収作業を進めている。

 広場下の調節法は、導水路で流入させ、ポンプアップにより河川に戻す。

 候補に挙がっていたアリーナ下での整備案は、面積5、400㎡、幅60m、深さ7・5m。支持杭25mでアリーナと一体的に整備できる利点があった。

 与野中央公園は、鴻沼川左岸部で一部供用を開始。調節池を整備する右岸側は水の広場、アリーナ、スポーツ広場、植栽などが計画されており、現在まで約60%の用地買収を完了させている。



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