佐倉市井野南土地区画整理組合の設立が8日付で県から認可された。近く設立総会を開催し、事業が始動する。施行面積は約14.9haで、事業期間は08-11年度。総事業費は34億4212万円を見込む。
事業施行地区の面積約14.9haでは、都計道の交差点部を中心とした商業・業務系の開発を計画する。計画人口は570人。業務代行者には山万が予定されている。組合の所在地は佐倉市宮ノ台2-1-1地先に置く。
同地区は既存の市街化区域に囲まれており、地区境界の南側と東側は開発行為で整備されたユーカリが丘ニュータウンに、北側は施行中の佐倉都市計画事業井野東土地区画整理事業施行区域、とくに南東側は、ユーカリが丘駅前の大規模な複合型商業施設と隣接している。さらに、都市計画道路3・4・5井野酒々井線と3・4・18上志津青菅線が地区の中央部で交差する。
このような開発圧力が高い状況下で、無秩序な開発によるスプロール化や資材置場・残土置場など住環境に悪影響を及ぼす土地利用を未然に防止し、適正で計画的な都市化を図ることが急務となっている。このため、同地区を周囲の市街化区域と一体的な市街地として公共施設の整備改善および土地利用を増進し、良好な環境を持つ市街地を整備することになった。
以下、事業の概要は次の通り。
【井野南土地区画整理事業の概要】
▽事業名=井野南土地区画整理事業
▽都市計画決定=07年2月23日
▽事業主体=井野南土地区画整理組合
▽施行区域=佐倉市井野字油免、字一里塚、字安坂山、ユーカリが丘四丁目並びにユーカリが丘六丁目の各一部
▽施行面積=約14.9ha
▽計画人口=570人
▽施行期間=認可公告日~12年3月31日
▽総事業費=34億4211万7000円
〔公共施設整備計画〕(公共減歩率17.00%)
▽都市計画道路及び区画道路=①都市計画道路延長約868m。幹線道路3・4・5号井野酒々井線(幅員20.0m-18.0m)、幹線道路3・4・18号上志津青菅線(幅員20.0m-16.0m)②区画道路(歩行者専用道路含む)総延長約2346m(幅員9m-4m)。上記都市計画道路を骨格として、交通動線の円滑な処理と住宅地として望ましい街区の配置が可能となるよう区画道路を段階的に配置する。また、歩行者の安全性、利便性の向上を図るため、歩行者専用道路を適切に配置する。
▽公園及び緑地=①公園面積約1万4840㎡(2か所)②緑地面積約5098㎡(2か所)。公園は、地区面積の3%以上かつ計画人口の一人当たり3㎡以上を確保し、適切な誘致距離と緑のネットワークを考慮しながら配置する。
▽調整池=面積約5301㎡(1か所)
▽その他の公共施設=雨水排水は、周辺の雨水排水計画との整合を図り、道路側溝及び管渠により排水し、地区内に設置する調整池に貯留し流量調整後既設排水路に放流する。また、一部土地の形状により調整池へ貯留できない個所について、既設排水路へ直接放流する。汚水排水は、宅内桝から埋設した汚水管渠により集水し、地区外の幹線汚水管渠に接続する。
▽宅地の整備=都市計画道路3・4・5井野酒々井線と都市計画道路3・4・18上志津青菅線の交差点部を中心に商業・業務系の用地を配置する。周辺部は、隣接する住宅地との調和を考慮した住宅地の整備を図る。