長岡市消防本部庁舎建設工事の安全祈願祭が11日、市内千歳地内で関係者50人余りを集めて挙行された。
同市の現庁舎(西千手1)の老朽化に加え、JR長岡駅操車場跡地での大規模な防災整備計画「長岡防災シビックコア地区」の一端を担う施設構築の先駆けとして移転新築するもの。
当日は、森民夫市長をはじめ五井文雄市議会議長、本多昌治消防本部長、消防団関係者等が出席し、工事関係者らとともに神事を見守り、工事の安全を祈った。
来賓として挨拶に立った森市長は、「日本一災害に強いまちづくりの拠点として防災ヘリの発着も可能となり、市の安全を守る機能を果たす場所となる。最新の設備が全長岡市の安全を守ることに繋がると期待する。工事期間中の無事を心から願いたい」と祝辞を述べた。
また、工事施工業者を代表して㈱福田組の福田勝之社長が、「本工事は、日本一安全なまちづくりを目指す市の地域の核となる。県内の消防庁舎としては最新鋭の施設であり、無災害で安全に工事を進めたい」と誓った。
神事には、設計者である㈱松田平田設計の小松原克規常務が鎌入れを行い、森市長が鍬入れ、最後に福田・大石・高正JV代表の㈱福田組・福田社長が鋤を入れて、大事業の無事を祈願した。
施設は、事務所棟(RC免震構造地上4階建て)と車庫棟(S造平家建て)で構成し、全体延面積は7377・90㎡。
計画では、隣接して整備する防災センターや全天候型公園施設等と役割分担し、災害時には連携することで相乗的な機能を発揮させる。施設機能は消防本部に加え、災害対策本部代替施設、消防応援部隊の集結・活動拠点、緊急情報システム機能等を備える。
同工事の建設費は約28億円。平成22年1月の完成、4月の供用開始を目指している。
なお、電気設備工事は良電・匠電JV、機械設備工事は新日・長岡住設JV、コージェネレーション設備工事はユアテックが担当する。
【写真=小松原常務が鎌入れ(上)、鍬入れを行う森市長(中)、福田社長が鋤を入れる(下)】