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商業・医療施設の建設を/小松エスト跡地で計画/平家建て延べ2・3万㎡/㈱ウオロク

2008/08/22 新潟建設新聞

 柏崎市が実施した「小松エスト跡地」の提案公募型による譲渡事業で、このほど優先交渉権者となった㈱ウオロク(本社・新潟市中央区鐙、葛見正樹代表取締役社長)は、事業提案の中で、スーパーマーケットを核とした、商業施設と医療施設の建設を計画している。

 施設規模は、平家建て、総延べ床面積2万3195㎡を想定しており、商業施設として、スーパーマーケットをはじめ、ホームセンター、飲食店などの店舗の出店を予定。医療施設では、整形外科、歯科または眼科、内科または小児科、調剤薬局の設置を計画している。

 このほか、駐車場は1110台分を確保する予定だ。

今後、9月市議会での承認を経て、土地売買契約の締結へと運ぶ見通しで、契約締結後、2年以内に提案内容に基づいて事業を開始、7年間は事業を展開することになる。

 同社は、今回の提案にあたり、▽食・住を中心として、市民の充実した生活拠点としての役割を目指す▽まちなか立地という好条件を生かし、個人開業医を配置し本格医療施設の補完として「かかりつけ医」の機能を持つ施設とする▽複数の飲食店を配置し、家族のふれあいをサポートする▽地元商業との協調・発展のため、地元優先テナントの誘致―の4点を事業コンセプトとして掲げている。

 同事業は、市内宝町にある「小松エスト跡地」(敷地面積6万1655・72㎡)の土地の利用について、提案公募型による土地譲渡事業を柏崎市が計画し、民間事業者から事業提案を公募。

 事業提案には、同社を含め2件の応募があり「小松エスト跡地譲渡先選定委員会」(会長・山崎一輝新潟産業大学副学長)により、提案内容を審議した結果、2者ともに「提案合格者」として市へ答申。

 答申を受けた市では、土地買受価格の入札書を開封し、より高い入札価格(23億6000万円)の札を入れた同者を優先交渉権者に特定した。

 他の応募者は、日生不動産㈱(共同提案者はアークランドサカモト㈱)だった。

 現在、同地の施設等は除去済みで、整地された状態。同市では、都市計画用途地域を「商業地域」に変更する手続きを進めている。

 事業提案の審査にあたった選定委員会の山崎会長は、同市のホームページに「事業の実施において、市内の既存店舗が移転する場合には、従前の店舗施設等の活用について十分に配慮し、本字郷が適切に展開され、市民生活の向上やまちづくりに寄与することを望む」とする談話を発表した。

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