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上毛新聞社/印刷センターを新築

2008/08/30 群馬建設新聞


上毛新聞社(高橋康三代表取締役社長、前橋市古市町1―50―21)は、伊勢崎市三和町の伊勢崎三和工業団地内に(仮称)上毛新聞社印刷センターを新築する。建物規模は、S造3階建て、延べ床面積は5417・61㎡。総合元請が三菱商事(東京都港区)で、設計は同社一級建築士事務所が担当、施工は清水建設(関東支店、埼玉県さいたま市)が行う。今回の新築工事は、既存の輪転機の老朽化による切り替えとさらなる読者ニーズへの対応のために実施される。工事には、今年10月頃から取りかかり、完成は21年11月頃を予定している。



三和工業団地内の1万6528・95㎡の敷地に建てられる新印刷センターは、輪転機、立体紙庫、インキ供給の主要設備のほか、給紙システム、製版システム、発送システムまで新聞印刷工場として最新の設備、システムが導入された。具体的には、1~3階にメーンとなる輪転機と立体紙庫、1階には輸送関係の事務室、発送ゲートなどが設置され、2階に工場事務室、見学者ホール、見学者用通路、工場管制室などがレイアウトされる。

現在、既存の輪転機は、同社敷地内に設置されているが老朽化が進み、一般的に15年程度がメドと言われる切り替え時期を超えていることから今回の工事が計画された。また、さらなる読者ニーズへ対応するために、現行は最大40ページ、フルカラー8ページのところを新たな輪転機は最大40ページ、フルカラー24ページと機能強化を図っており、これによる大幅はカラーページ増が可能になる。また、輪転機の性能を向上させることで、印刷の最高速度が1時間あたり約18万部となり、これにより印刷にかかる時間の短縮も図れる。同社としては今後、この短縮によってうまれた時間をどのように活用していくかを検討していく。

さらに、見学者への対応についても機能強化を図っており、見学者ホールを設置するとともに、ガラス越しに輪転機などを見学できるように通路も設ける。


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