長野県・山梨県中部横断自動車道建設促進大会が9日、東京都千代田区の全国都市会館ホールで開催された。山梨県の芦沢薫副知事が開会を宣言した後、促進連合会の会長を務める村井仁長野県知事が登壇。「中部横断自動車道は長野、山梨の両県にとって本当に必要な道路。1日も早い全線供用に向けて、更なる努力をしていく」とあいさつした。
続いて国土交通省の金井道夫道路局長は「一般財源化となったが、地方に迷惑をかけない制度が大切。年末に向けて努力していきたい」と述べた。
来賓として出席した自民党の赤池誠章衆議院議員は「道路は基盤。基盤なくして地域の活性化はない。真に必要な道路は整備していく。その意味で、中部横断自動車道は欠くことのできない部分。新しい総理の下でも、必要な社会資本整備はしっかり進めていく」と話した。
中部横断自動車道は静岡県を起点とし、山梨県甲斐市を経由。北杜市から長野県佐久市に至る延長約132㎞の高速道路。
9日に決議された事項は次のとおり。
1 今年度策定される道路の中期計画においては、本自動車道の果たす役割と重要性に鑑み、本路線を明確に位置づけること。
2 基本計画区間である八千穂IC(仮称)~長坂JCT(仮称)間について、事業計画、整備手法を明確にし、整備計画区間への格上げを早期に実現すること。
3 事業中区間の、佐久JCT(仮称)~八千穂IC(仮称)間、吉原JCT(仮称)~増穂IC間の建設を促進すること。
4 高規格幹線道路網の整備を着実に推進するため、これに必要となる安定した道路整備財源を確保すること。
5 高速道路をはじめとする道路ネットワークの整備について、地域の実情を十分に把握し、計画的かつ着実な整備を推進すること。
【写真=中部横断自動車道の建設促進を決議した】