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埼玉県越谷県土整備事務所

東武鉄道春日部駅周辺鉄道高架化、7月5日に駅周辺交通実態調査を委託

2001/07/05 埼玉建設新聞

 東武鉄道春日部駅周辺の鉄道高架化事業が動き出した。埼玉県越谷土木事務所は明日5日に駅周辺交通実態調査を委託し、年末までに整備プログラム策定調査業務にも着手する。一方春日部市では、春日部駅東口市街地整備基本構想案作成業務を進めており、具体化を図る。

 整備プログラム策定調査は、伊勢崎線・野田線それぞれ約1・9kmを範囲に定め、鉄道高架化や交差する道路のオーバー・アンダーパスなどを想定し、整備スケジュールや事業内容をまとめる。

 5日入札の交通実態調査は、駅周辺の踏み切り15か所(伊勢崎線8か所、野田線7か所)と交差点2か所が対象。自動車・歩行者・自転車の交通量を調査するほか、踏み切りの列車、遮断回数、遮断時間の現状を把握する。

 業務内容は、現在調査中の春日部駅周辺整備計画のためにデータを収集するもの。事業投入金額の想定と、それによりどの程度経済効果が上がるのかを探る。業務は東武計画(豊島区)が担当している。

 春日部市では、春日部駅東口市街地整備基本構想案作成業務を、アイテック計画(新宿区)に委託し進めている。鉄道伊勢崎線と中央通り間の粕壁東1丁目など約2・6haが対象。

 駅東口では道路整備を進めているものの、未整備地区が多い密集市街地となっており、細街路が入り組んでいる状況。このため災害に強いまちづくりを目指し、区域設定や手法の検討、地元調整などを行う。今後、県の鉄道事業と整合性を図り、一体的に進める。

 14年度以降は、地権者などと、どのような整備が望ましいのか意見交換などに重点を置く。



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