県北本県土整備事務所は、元荒川に架かっている「御陣屋橋」(桶川市五丁台ほか)の耐震補強設計業務を、ニュージェックさいたま事務所(さいたま市、電話048-658-2711)にこのほど委託した。設計納期は21年2月27日まで。耐震補強工事は、21年度に予定している。
菖蒲町境の上越新幹線の高架近くに架かっている同橋は、県が27年度までを計画期間とする震災対策行動計画に位置づけた「緊急輸送道路上の橋梁耐震補強対策」に基づき、第1次緊急輸送道路に指定された主要地方道川越栗橋線上に架けられているもの。
架設は昭和38年度で、橋長が31・28m、全幅8・6m(有効幅員8m)の規模。構造は、上部がコンクリートT桁橋で、下部が重力式コンクリート橋台2基、ラーメン橋脚1基の2径間。本橋には歩道が整備されておらず、両側に側道橋(耐震補強の対象外)が整備されている。
設計にあたっては、既設上部・下部工の資料がないため、上部工については形状寸法を、下部工については形状寸法および鉄筋探査など(はつりを含む)の調査を必要最小限実施し、その結果を基に、既設橋梁の設計を復元する。
そして、下部工については、この復元設計を基に、現在の耐荷力を確認し、落橋防止システムと下部工(橋脚の補強)について、耐震補強設計を行う。