東京都昭島市は、市内初の児童館専用施設となる(仮称)昭島市立児童館の建設を計画している。13年度は設計に着手、K構造研究所(渋谷区、電話03・3402・9226)へ委託した。
建設工事は14年度を予定している。市では8月までに基本設計を終え、承認を経て詳細設計へ移行、地質調査も順次進めて年度内で検討を完了させる。建設地はつつじケ丘二丁目地内、市民会館近隣の更地で敷地面積約1、500㎡。市が示した児童館構想のうちJR青梅線北側地区にあたる。ほぼ市の中心部となることから、市では今後の児童福祉施策の中核的な施設として位置づけていく。
新施設はRC造2階建て、延べ床約1、200㎡程度。遊戯室や図書室のほか、中高生も利用出来る施設として音楽室、コンピュータ-ルームなどの配置を検討していく。12年度で進めた「子ども達による検討委員会」で多く出された要望を反映させる形で実現させる。市の3か年実施計画(13~15年度)では総事業費5億5、050万円を見積もる。
市では現在、市内4箇所の児童館構想を掲げている。これまで小学校等の学童クラブで対応してきた児童対策を充実させるため、専用施設の建設を進めるもの。今回具体化されたJR青梅線北側地区のほか、同南側地区の東部、同中部、同西部が整備方針として示されている。ただし財政状況等から、当面は1箇所での推進となる。