埼玉県農林部は、第2回13年度発注見通し(7月9日現在)をまとめた。今回は国庫補助事業などが確定してきたため、第1回よりも大幅に増加し、新規208件となった。大型の工事もあり、浦和農林振興センターでは、安養寺堰の堰柱1基と三ツ木堰の堰本体工の2件、川越農林振興センターの荒川右岸地区排水機場下部工をすべて9月下旬の一般競争入札とした。ほかは指名競争入札となり、農業基盤整備関係は9月以降に、林道、治山関係は今月以降順次工事発注に移る。
浦和農林振興センターは、15件を新規に位置付けた。安養寺地区では、堰柱1基の一般競争のほか、取水口ゲート設備、用水路工事を予定する。また三ツ木地区では堰本体工のほか、取水口取付工、ゲート設備を、伊奈東部地区では伏越工、管理橋工。また新谷田地区は用水路改修3件などとなっている。
川越農林振興センターは、荒川右岸地区排水機場下部工のほか、富士見第1地区の暗渠排水、ほ場整備、箕和田地区管理利用保全施設等整備など合わせて8件を計画している。
東松山農林振興センターでは、横見地区の排水機場で排水機、除塵機の製作据付、排水路、サイホン工事。吉見地区では揚水機場、パイプラインなど工事を実施。ため池関係では、3地区で整備を予定する。合計11件。
秩父農林振興センターは、新規52件、修正2件。治山では、皆本復旧、日陰沢予防など10件、林道は八日見線のトンネルなど13件を予定。また広域連携型の中山間事業では、東秩父地区が上ノ貝戸浄水場など3件、赤平川地区が布里田中地区ほ場整備、寺尾農道、泉田排水路などの工事を予定している。
本庄農林振興センターは、広域型の中山間整備で秋平阿久原地区で2か所のほ場整備、ため池工事、九郷地区の排水路、昨年度からの新田川地区用水路工事など18件。
大里農林振興センターは、7件を予定。大里地区で用水路3件、彩の国ふれあいの里整備で農村広場2か所の工事など。また大里地区の第2揚水機場工事は9月下旬発注とされたが、今回削除された。
加須農林振興センターは、埼玉県内最大級のほ場整備とされる種足野通川地区で揚水機場下部工、機器製作据付、20haのほ場整備の3件を予定。川里中央地区も揚水機の製作据付など実施する。また手子林第2地区は、橋梁改築、暗渠排水、農道舗装などを計画している。合わせて16件が新規。斎条地区ほ場整備工事は、排水路工事50mが区画整理10haに修正された。
春日部農林振興センターでは、15件を計画。末田用水地区は、2期地区合わせ6件の改修工事、下赤岩地区で、排水機場製作据付で横軸斜流ポンプ2台の設置などを予定している。
飯能林業事務所は、西名栗線林道開設、大名栗線有馬工区の林道開設など林道工事6件と治山工事が、人見入奥復旧、野本予防など7件など合計16件。
寄居林業事務所は18件が新規、2件を修正した。林道工事は、奈田良線林道舗装1、700mが最も大きく、ほか赤木慈光船、御堂笠山線など5件、横道など4件の治山工事など。修正2件は発注時期で、奈田良線の改良が9月上旬が下旬に、池の平1号線の改良は8月上旬が下旬になった。
中川水系農業水利事務所の発注は、32件を新規に加えた。豊野、東川、鍋小路、宿通、寺前、新田流末、二郷半領などの用水路工事、堰のゲート設備などが中心。また末端整備では7件の工事を予定している。