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財源不足に悩む知事/生活道路や野鳥獣被害に頭抱える市町村/ボイス81佐久地域

2008/10/17 長野建設新聞

 「福祉の隅々まで手が届かないほど財源が無くなり、苦しい財政を強いられている。国は県で借金をしてやれとまで言っている」と村井仁知事は15日、「ボイス81佐久地域会議」のなかで語った。圏内市町村長から出された中部横断自動車道早期完成や市町村道の充実、野生鳥獣被害問題などについて答えたもので、知事は、「元気で活力ある地域づくりは、各行政が主役。県はその手伝いをしていきたい」との考えを示した。

 会議で、三浦大助佐久市長は、中部横断道について「佐久から静岡へのルートは観光や県下の活性化、さらに過疎地域への救命など役割は多大」として早期完成を求めた。これに対し、県は「早期実現に向けて9月にスタートした国の新中期計画に計上してあり、本年度中に施策が決定する。八千穂~長坂間の整備計画区間の格上げと、佐久~八千穂間の建設促進に鋭意努力する」との見通しを示した。

 ほか、各市町村長からは、生活道路のために南相木村でのトンネル確保や佐久平駅周辺の渋滞緩和、市道から県道への格上げなどの要望が相次いだ。知事は、「道路特定財源を巡る問題は総選挙も見込まれ不透明」としてうえで、「地方における道路問題は大きな課題」と真摯に受け止めていた。

 また、鹿や猿などの野生鳥獣による農作物等の被害額は年々拡大する一方として、電気柵等の設置拡張や捕獲後の食肉、ドックフード加工施設の充実などが論議された。県は「捕獲後の埋設は水源汚染になる。調査を進め広域の中で対処していく」とした。

【写真:議論を交わす村井知事と圏内市町村長】


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