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長野県建設産業団体連合会

建産連/競技会で訓練生に期待/基本に裏打ちされた技能が原動力

2008/11/05 長野建設新聞

 長野県建設産業団体連合会は1日、長野県職業能力開発協会との共催で「20年度長野県建設技能競技大会」を松本市のやまびこドームで開催した。業界が過酷な経営状況にあるなか、「業界は厳しい環境ではあるが、だからこそ基本に裏打ちされた技能が必要で、大会を通じて得た自信が厳しさを乗り越える原動力となる」と、建産連の上田正昭副会長はあいさつのなかでこれからの建設界を担う若い力に期待を込めた。

 同競技会は、建産連が事業を引き継いで4回目、通算では14回目の開催となり、今回は、木造建築および配管ともに3校が出場。一般在職者を対象とした競技および実演披露で4団体が参加した。上田副会長は、「個々の技能の練磨は当然のこと、責任感、連帯感そして達成感と得られるものは多い」と競技会の意味を語り、「とかく競技では勝敗に関心が集まるが、これまで努力してきた経過のなかにこそ価値がある」と、日頃の訓練の重要性を説いた。

 競技は、木造建築に対しては木造小屋(一間半×二間)加工組み立て(制限時間5時間)、配管は給水・排水配管の加工組み立て(同4時間)が課題として与えられ、審査の結果、木造建築部門は中信職業訓練センターが、配管部門は諏訪高等職業訓練校がそれぞれ優勝した。また、在職者対象競技の優勝者は建築板金部門が池田大輔氏、畳製作は清水培彦氏の結果となった。

 24年の技能オリンピック全国大会長野県開催の決定を受け、建産連では「ものづくり企業を養成し、建設技能の普及・啓発に努めていきたい」(上田副会長)としている。

【写真①:チームワークで課題に取り組む建築木造への参加者】

【写真②:「日頃の技能を発揮し、正々堂々と競技」と選手宣誓する佐久高等職業訓練校・木造建築主将の友野修一氏】


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