県土浦土木事務所道路整備第二課では、一般国道354号(都市計画道路土浦新治線)街路改良事業を進めている。常磐自動車道土浦北インターチェンジから東へ2㎞ほど進んだ県南自動車学校前の交差点(若松町)を起点に、東西に計画される延長1860mが対象。ことし9月には、(仮)若松跨道橋の橋梁下部工2件と道路擁壁工1件を発注した。今後、追加補正予算があれば土留工や擁壁工、上部工が今年度に発注される可能性もある。
土浦新治線は、一体的な整備が進む国道354号土浦バイパスから西側にあたる木田余地内で、延長1860m、幅員25m(うち車道13m)。
国道354号と常磐自動車道土浦北ICにつながる国道125号バイパスとを結ぶため、市内通過の大幅短縮、市街地の渋滞緩和などが期待されている。
総事業費は約50億円で、平成3年度から事業着手。19年度末までの進捗率は77%。
16年5月に、都市計画道路木田余池下線の完了に併せて延長560mが暫定2車線で部分供用を開始。
19年度は盛土工事や土留工事を実施したほか、擁壁工事を繰り越しで発注。終点にあたる東側の木田余地内で、盛土工事などが暫定2車線(延長約300m)で進められた。
さらに、起点寄りの西側で(仮)若松跨道橋の架設を計画。国道125号の上を国道354号が東西に跨ぐ立体橋梁で、着工に向け㈱長大が詳細設計を担当。
今年度は道路擁壁工1件と橋梁下部工2件を9月に発注した。
現場打ち擁壁工(延長105・9m)などを佐々木建設㈱(土浦市真鍋)が進めているほか、橋台工(A1)1基、橋脚工(P1)1基などを北都建設工業㈱(土浦市虫掛)が担当。
また、橋台工(A2)1基、橋脚工(P2)1基、橋脚工(P3)1基などを日東エンジニアリング㈱(土浦市小松)が施工している。
続いて、日立電線㈱から用地取得した赤池付近では土留工事や擁壁工事が予定されているほか、上部工の発注も下部工の後に控えている。
現状では予算化されていないが、重点事業であるため追加補正で今年度に前倒し発注される可能性もある。ことし12月までに予算化の有無が明確になりそうだ。
【写真=(仮)若松跨道橋の計画地】