秩父広域市町村圏組合は、秩父市大宮地内の秩父斎場の近代化・建替に向けた基本構想を日総建(渋谷区)に45万円で委託、施設整備の方向性などを年度末までにまとめる。整備手法としては、これまで通り、組合、民間双方から検討を加える、としておりPFI手法も検討する。
現在の秩父斎場は、秩父市大宮5361-2の敷地約6、000㎡に昭和48年の建設。火葬炉4基の火葬棟と葬祭室3室からなる待合棟の2棟。平成9年に待合棟裏手に通夜棟を増築するなど整備が段階的に進められ、規模はRC造平屋、延べ約4、000㎡程度。建設より28年を経て老朽化、また秩父地域では葬儀よりも火葬を先に行うため、参列者が多く、駐車スペースが少ないこと、住宅事情から斎場での葬儀が増加していることなどから、対応できる近代的な施設整備要望が強く、ニーズに応じた施設への改善を図っていく考え。
このため、少なくとも既存施設よりも敷地、施設規模とも拡大することが考えられる。基本構想策定では、秩父地域にとって、どのような斎場が望まれるか、現状と数件立地しているメモリアルホールなどの状況などを含めた将来予測などから方向性及び建設の可能性を探っていく。また、整備手法については、埼玉県内市町村でも導入検討が進んでいるPFIなどの手法を視野に入れ、検討していく。
組合では、今年度は方向性固める。新施設の規模や移転する場合の候補地選定などは次段階となる、と説明している。