日本調剤㈱（本社・東京都千代田区、三津原博社長）は、同社の子会社である日本ジェネリック㈱が、日本ジェネリックつくば工場（つくば市和台）がある工場団地内に立地するグラクソ・スミスクライン㈱（本社・東京都渋谷区）が所有する土地および建物を10月末に取得したと発表した。グラクソ・スミスクライン㈱は、世界的な医薬品メーカーであるグラクソ・スミスクライングループの日本法人。

　取得した資産は、つくば市和台43の土地３万２８０２㎡と建物２万６５８２㎡。取得額は９億８０００万円。取得した土地・建物は、つくば工場の第二工場としてジェネリック医薬品の製造拠点とする予定で、詳細について検討している。

　日本ジェネリック㈱は、個人の医療費個人負担を軽減するジェネリック医薬品（後発医薬品）に特化した製造販売企業。ことし４月からの処方せん様式の変更に対応し、現在、約２７０品目のジェネリック医薬品の全国販売を行っている。

　同社では、協力関係にあるジェネリック医薬品メーカー各社との連係を強化し、ジェネリック医薬品の本格需要期の到来を前に、より安定的な供給体制を確立するため、自社による製造準備に着手。昨年10月、つくば市に工場建物・用地を確保し、日本ジェネリック㈱つくば工場として来春からの稼動に向けて新規製造設備を導入している。

　今回、中期的なジェネリック医薬品の需要拡大を見据え、さらなる設備増強が必要との判断から、つくば工場と同じ工場団地内にあるグラクソ･スミスクライン㈱所有の土地・建物を取得した。