上田市は、県合同庁舎西側の旧第一中学校跡地における総合保健センター建設計画を進めているが、このほど、計画地の隣地(A約7500㎡)の利活用について民間などから公募し、土地利用の誘導を図る。
提案にあたっては、中心市街地活性化と住民福祉の向上に寄与することを条件とし、期間は来月1日から20日まで市ホームページにより募集をかける。内容は1月開催の市民公聴会を経て審査会で決定する予定で、市担当は「現在、市内スーパーより申し出があるが、できれば市民の代表になる団体に入ってほしい」としている。
計画によると、総合保健センターは敷地約1万㎡に鉄骨造2階建て延べ約3200㎡規模の施設を、基幹保健センターと上田地域保健センターを兼ねて建設する。施設内はに、診察室や機能回復訓練室、多目的室兼スタジオ(A1150㎡)を設けるほか、親子広場、発達支援室などのこどもセンター(A約650㎡)、共用施設ホール、事務室、会議室(約1320㎡)などを確保する。建設に併せ、敷地南側の歩道を3.5mに拡幅して、庁舎側など周辺の道路拡幅も行う方針。
今後は、年度内に地質調査と実施設計を完了して、来年5月に施設本体の入札を執行。7月に着工し、22年3月の竣工を目指して工事を進める。建設工事には約8億円を見込んでおり、ボーリング調査は綜合コンサルタント、用地測量に高山、実施設計は竹原一級建築士事務所がそれぞれが担当している。
また、同事業の関連で同跡地グラウンドの代替措置として、染屋台グラウンド(旧県営野球場A1万8695㎡)を少年サッカーグランドに整備する。既存のスタンドを撤去して、駐車場を確保。サッカー広場2面を設ける計画で、21年度の着工予定。総事業費に約2億円を見込んでいる。