館山市は、「館山湾振興ビジョン」の策定に伴う「館山湾振興ビジョン策定調査委員会」(委員長・近藤健夫日本大学理工学部教授)の第2回目を開催した。第1回目の委員会で提案した11項目の検討課題について委員の意見を集約し、8項目に絞り込み再提案した。今後、各項目ごとに検討を加え、事業の優先順位を検討し、5年程度のスパンでⅠ期、Ⅱ期など段階的な事業ステージに分け、施設等配置計画を策定するとともに、各ステージごとの概算事業費を算出する。また、5年程度で当面先行的に取り組む個別プロジェクトに関するアクションプランを策定する。次回の開催は1月中旬ごろの予定で、その後、3月に最終委員会を開き、ビジョンをまとめる。次回の委員会ではアクションプランが提案される見通し。
今回提案のあった個別プロジェクトは①館山港多目的観光桟橋の利活用方策②交流拠点“渚の駅”及びその周辺を含めた交流ゾーンの施設配置計画③プレジャーボートの利用促進策④館山湾海岸環境整備事業(ビーチ利用促進モデル事業)の推進方策⑤既存海岸(那古船形海岸)の埋没・侵食対策⑥船形漁港・船形地区の活性化に向けた利用方策⑦館山湾及び館山市沿岸域をネットワークする海上・陸上交通網の構築⑧防災・安全・環境の観点からみた館山湾(港)の可能性の検討、の8項目。
以下、各検討項目の内容は次の通り。
▽館山港多目的観光桟橋の利活用方策=年間を通じて利用される多目的観光桟橋を目指して、寄港(利用)する可能性の高い船舶や桟橋自体(ロケーション等)を活用したイベントなどを検討し、多目的観光桟橋の年間スケジュールプラン(利活用プラン)を作成する。
▽交流拠点「渚の駅」及びその周辺を含めた交流ゾーンの施設配置などの推進方策=多目的観光桟橋と「渚の駅」を中心とする交流ゾーンを目指して、組織され検討を行っている「渚の駅づくり検討委員会」での検討経過(渚の駅基本計画)などを踏まえ、交流拠点を形成する上で、必要な施設や駐車場などの配置などを検討し、交流ゾーンのプランを含めた推進方策を作成する。
▽プレジャーボートの利活用推進方策=多目的観光桟橋を含めた館山湾全体で、プレジャーボートによるクルージング寄港地あるいはビルフィッシングトーナメント等プレジャーボートの利用拠点としての位置付けを目指して、ニーズ、求められる機能や、館山湾内での受け入れの可能性などを検討し、利用促進及び受け入れ方策を作成する。
▽館山湾海岸環境整備事業(ビーチ利用促進モデル事業)の推進方策=館山湾の利活用のための環境的なインフラとしての位置付けを目指して、館山湾海岸環境整備事業(ビーチ利用促進モデル事業)の推進方策を提案する。
▽那古海岸の利用方策=館山湾の利活用のための環境的なインフラとしての位置付けを目指して、別途検討されている「海岸づくり会議」の検討経過を踏まえながら、那古船形海岸の利用方策を提案する。
▽船形漁港・船形地区の活性化に向けた利用方策=船形漁港を含む船形地区を、館山湾利活用の基盤となる市への玄関口としての位置付けを目指して、玄関口としてふさわしい施設などのニーズなどを踏まえた利用方策作成する。
▽館山湾及び館山市沿岸域をネットワークする海上・陸上交通網の構築に向けた検討=前記で検討した施設や交流拠点、将来の陸上(路)の交通(構想・計画)を踏まえ、館山湾振興ビジョンを展開する海上・陸上交通網(ネットワーク)と、その構築に向けて課題などを検討し提案する。
▽防災・安全・環境の観点からみた館山湾(港)の可能性の検討=首都圏直下型地震などの災害時において、東京湾内に位置付けられている基幹的広域防災拠点とのネットワークや役割分担、館山市を含めた南房総地域から千葉、東京への通勤・通学者(帰宅困難者)などの対応などについて検討し、その可能性を提案する。
















