国土交通省は、ISO9000シリーズの認証取得を入札参加資格の条件にする対象試行案件を決定、このほど公表した。茨城県関係では、一般競争で行う石岡トンネル(第2工区)や圏央道つくば高架橋上部その5など工事5件と常総国道工事事務所が標準プロポーザル方式で実施する圏央道(境IC~猿島岩井IC)道路予備設計など計6件に適用する。
国土交通省では、これまでに公共工事等にISO9000シリーズを適用する場合の効果、課題等について検証を行うため平成12年度よりISO9000シリーズの認証取得を参加資格とする適用工事等の試行を開始。調査を行った結果、この1年間で小規模企業においてもISOシリーズの認証取得が広がっているため、今年度から対象範囲を拡大することとした。
今年度の対象試行工事は建設工事155件、建設コンサルタント業務21件を実施。試行を開始した昨年度に比べ、対象工事件数を大幅に拡大したほか、今年度から新たに工事希望型指名競争入札や建設コンサルタンツ、標準プロポーザルを対象に加えた。
適用工事の内訳は、一般競争77件、公募型64件、工事希望型14件。建設コンサルタント業務は、公募型プロポーザル1件、簡易公募型プロポーザル9件、標準プロポーザル11件となっている。
茨城県関係のISO適用工事等は次の通り。
【一般競争】
▼石岡トンネル(第2工区)工事(霞ケ浦導水工事事務所)
▼つくば高架橋上部その5工事(常総国道工事事務所)
【公募型】
▼大利根高規格堤防地盤改良工事(利根川上流工事事務所)
▼小貝川橋上部工事(常陸工事事務所)
▼つくば高架橋上部その4工事(常総国道工事事務所)
【標準プロポーザル】
▼平成13年度圏央道(境IC~猿島岩井IC)道路予備設計