銚子市は、今年10月から休止している市立総合病院を公設民営で再開させる計画。9日に開いた「銚子市立病院指定管理者選定委員会」(委員長・伊藤恒敏東北大学教授)で、今後の日程や募集要項・仕様書などを決定した。募集のスケジュールは、今月12日に指定管理者の募集を公告するとともに要項を配布し、18日に説明会を開催。19日から応募申込書の受け付けを開始する。受付期間は来年1月15日まで。その後、1月中に審査を行い、2月に業者を決定し、原則として来年9月からの診療開始を目指す。
応募資格は、今年4月1日現在で、100床以上の病院を運営している法人または過去3年以内に同様の経験を有する法人。指定期間は09年4月1日から15年3月31日までの6年間。
指定管理者の主な診療業務は、内科、外科、整形外科、小児科の外来・入院診療業務で、小児科の入院については体制が整い次第対応し、一般病床は100床から150床程度で223床以下を目安とする。また、二次救急医療にも対応できるようにする。
同病院の所在地は前宿町597番地先。敷地面積は2万529.5㎡。建物は本館棟(A・B棟)がRC造一部SRC造5階建て延べ1万3673.7㎡、結核病棟(C棟)がRC造2階建て延べ1352.2㎡、精神神経科病棟(D棟)がRC造2階建て延べ1735.3㎡、精神神経科病病棟(E棟)がRC造地下1階地上3階建て3313.3㎡、その他620.8㎡で、総延べ面積2万695.3㎡。
ほかに、銚子市台町2140番地先に医師住宅がある。同住宅の規模はRC造4階建て延べ2432.65㎡(建築面積439.76㎡)で、戸数は15戸。
既存の病床数は一般223床、結核20床、精神神経150床の計393床。診療科目は内科、循環器科、消化器科、呼吸器科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、麻酔科の計16科。
同病院は1950年1月に銚子市立診療所として開設し、翌年9月に市立病院に改称した。医師不足や財政難から、病院は今年10月から休止している。