群馬県内26か所にある発電所の管理を手がけている群馬県企業局発電課は13年度、湯川と高津戸発電所のオーバーホールなどを計画、専門的な部分の施工について、湯川を富士電機と、高津戸を東芝とそれぞれ随意契約とする方向で準備を進めていることを明らかにした。
湯川は10月頃から、高津戸は14年1月頃からの工事を予定しており、今回の随意契約以外の工事となる配水ポンプやバルブ点検については、通常の指名競争入札となる見通し。ただ、高津戸については現在、工事の範囲を固めている段階のため流動的なところもある。
六合村小雨地内にある湯川発電所は、昭和40年12月9日から運転を開始。最大出力8、200kwのダム水路式発電形式となっている。13年度に行うオーバーホールは、10年間に一度のペースで実施しているもので、水車及び発電機の分解点検のほか、摩耗部品、消耗部品を交換する。このほか、固定子のコイル取替え、主変圧器の修繕、圧油装置の修繕、保護計電気の修繕なども合わせて実施する方針で、事業費2億500万円を投入する。
一方の大間々町桐原地内にある高津戸発電所は、昭和48年6月30日から運転を開始。最大出力が5、300kwのダム式発電形式となっている。オーバーホールの内容は、湯川発電所と同様だが、このほか、固定子のコイル取替え、知速機の一部部品の取替え、計器用変成器の取替えなどを行う計画で、事業費2億5、400万円を投じる。