県発注工事の入札及び契約手続きについて審議する山梨県入札監視委員会(村上幸利委員長)が22日、恩賜林記念館特別会議室で開かれた。
これは入札や契約手続きの透明性を確保することを目的に学識経験者らにより行っているもので、13年度から年4回開催している。
今回は平成20年8月21日から11月20日までの県発注工事を対象に、審議する工事案件を抽出。一般競争入札4件、随意契約1件、通常指名競争入札2件、計7件について、入札参加資格設定の経緯や契約に至った理由が妥当か、などを審議した。
委員からは、不調が3度続いたみだい体育センター耐震補強工事や1000万円を超える随意契約となった思親山(2工区)治山工事などについて質問があがり、発注した担当課から詳しい説明が行われたが、特別問題とされる事案はなかった。
審議を終え、村上委員長は「今回の対象となった456件中、3分の2以上が落札率95%以上となっている。資材の高騰により、落札金額が高めになる傾向はあるのかもしれないが、今後は静岡県や長野県など、近県の状況を調べて比較しながら審議を進めていきたい」と述べ、落札率の高さを審議の焦点の一つとしていくことを確認した。
今回抽出された工事は次のとおり。
<一般競争入札>
◆一般県道一宮山梨線道路工事(道路整備課)
◆小瀬スポーツ公園陸上競技場改修工事(都市計画課)
◆みだい体育センター耐震補強工事(営繕課)
◆主要地方道韮崎南アルプス中央線交差点照明工事3工区(新環状建設)
<随意契約>
◆思親山2工区(峡南林環事)
<通常指名競争入札>
◆茅ヶ岳北西部地区津金ほ場整備付帯工事(中北農務事)
◆野呂川発電所小樺取水口取水庭拝砂門等制御盤取替工事(早川発管理)
【写真=契約理由が妥当かなど審議】