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埼玉県さいたま市

主要公園整備計画をまとめる-約100haの『仮称・セントラルパーク』整備構想

2001/07/31 埼玉建設新聞

 埼玉県さいたま市は、主要公園整備計画をまとめた。大規模公園では、見沼田んぼ内に、さいたま市合併を記念した約100haの「仮称・セントラルパーク」整備構想を掲げ、6月補正で見沼グリーンプロジェクト推進費として1、000万円を計上。8月には業務を委託し、セントラルパークの整備基本構想も策定する。また、概ね10年以内に整備を予定している公園・緑地では、さくら草公園未整備地区の鴨川に計画している30-40mの人道橋架設や西部スポーツ広場整備などが挙げられている。

 「仮称・セントラルパーク」整備構想は、見沼田んぼの保全や土地利用などを見直す見沼グリーンプロジェクトの中核事業の1つ。

 セントラルパークは、合併記念事業の一環。整備区域は未定だが、さいたま新都心に直近する地区を想定している。

 整備面積は、合併時の人口103万人に対し、「1人1㎡の公園」を目安に、100ha超の面積を設定。

 市は、県や庁内関係各課、学識者を交えた研究会などとの協議を進めながら、年度内に基本構想を策定する。14年度は基本計画をまとめ、見沼田圃土地利用審議会および同連絡会議に諮り、計画承認を受ける方針。

 その後、都市計画決定などの手続きを行い、早ければ16年度にも用地買収作業に着手する。

 一方、概ね10年以内の整備を予定している公園・緑地整備は、8月8日に公聴会を実施する都市計画区域の整備、開発及び保全の方針に位置付けられたもの。

 主な整備計画は次のとおり。

【鴨川みずべの里】

 ▽三橋4丁目、水判土地内1・6haのうち、1・16haが暫定供用。残る5、000㎡は広場として14年度以降に整備

【番場公園】

 ▽日進2丁目地内3・6ha。約1haはグラウンドとして整備済み。残る用地は平常時利用のできる容量3、500tの調整池ほか、遊具、散策路などを17年度までの5か年計画で整備

【与野公園】

 ▽5・8haのうち、5・1haが整備済み。残る用地買収完了後、整備する

【見沼通船堀公園】

 ▽大間木地内13・2ha。閘門式運河復元、グラウンド合わせて4・6haが整備済み。地区中央部の用地取得率は65%。整備計画は市民農園、1万3、000tの遊水池、遊具設置などを計画

【さくら草公園】

 ▽田島ほか地内で整備済みの同公園と荒川彩湖公園間の未整備地区8・5haが対象。整備方針は未定だが、鴨川に人道橋の架設を計画。雨水時には浸水するため、冠水橋となるもよう

【西部スポーツ公園】

 ▽中釘地内20haのうち、1・1haをグラウンドとして暫定整備。計画地のうち、北側は大宮アルディージャの練習場を整備する計画で現在、地盤改良工事を実施中。南側は散策路を設けた自然観察公園として整備。8月までに当初策定した全体計画の見直し業務を委託する

【七里総合公園】

 ▽大谷、膝子地内12haのうち、9haが最終処分場。埋立て完了後に整備計画を策定

【仮称・染谷公園(緑地)】

 ▽片柳地内で計画中の大宮斎場北側2・7haの斜面林の保全が主。4、000㎡の用地を取得済み。整備手法は未定

【仮称・びん沼川公園(緑地)】

 ▽飯田新田地内の1-2haの緑地保全。散策路を整備



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