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埼玉県

埼玉スタジアム-ピッチ照明点灯式を実施

2001/08/02 埼玉建設新聞

 日韓共催の2002年ワールドカップサッカー大会会場となる埼玉スタジアム2002の完成に伴い、土屋義彦県知事によるピッチ照明の点灯式が30日夜、行われた。土屋知事はスタジアム1階、防災センターで照明のスイッチを入れ、ピッチのセンターサークルとゴールエリアそれぞれの照度が2、000ルクスに達していることを確認、県職員・施工関係者らに「合格」を宣言した。また、同時に2基の大型映像装置も初めて映し出された。

 同スタジアムは、アジア最大級のサッカー専用スタジアムで、SRC造(一部S造)2層式5階建て(一部6階、一部地下1階)、6万3、700人(車椅子席150席含む)の収容能力。

 照明装置は各2kwの高演色メタルハライドランプ356基で、内訳はロングアーク204灯、ショートアーク152灯。ピッチ照度は平均2、000ルクス以上(野球場ナイター時の内野以上)となっており4段階調整が可能。

 大型映像装置は、W杯会場では最大の面積を有する890インチ(10・24m×20・16m)のCRT方式(ブラウン管)。輝度は1㎡あたり6、000cd。

 ピッチは面積7、140㎡。芝は3種の常緑で寒地型芝(ケンタッキーブルーグラス、トールフエスク、ペレニアルライグラス)を使用。ピッチ地下30cmの砂層には深さ25cm部にφ20mmのパイプを30cm間隔で敷設。温水や冷水を流し、温度・水分のコンピュータ制御を行う地温コントロール配管を完備している。

 土屋知事は「W杯終了後はアジア各国の子どもたちの友好を深める活用について、韓国とも話し合いを進めている」と語った。



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