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日野自動車が古河の約64haに新工場/開発公社と予約契約

2009/01/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 トラック大手の日野自動車㈱(東京都日野市、白井芳夫社長)は、古河市尾崎地内の工場用地約64haに新工場の建設を計画していると発表した。今月16日に用地を所有する県開発公社と、優先的に交渉できる予約契約を締結したもの。新工場が建設されれば国内4カ所目の生産拠点となる。

 この工場用地は古河市尾崎地内をメーンとするKDDIの名崎送信所跡地。平成24年に開通予定の圏央道境インターチェンジ(仮称)から約10㎞。

 日野自動車らが関心を示していたことから、県開発公社が企業誘致に適した土地として約12億円で昨年5月に取得。橋本昌知事が日野自動車へトップセールスして誘致を進め、予約契約締結までこぎ着けた。

 白井社長は年末の定例会見で新工場の用地取得に言及。平成27年には世界での販売台数を20万台にする目標に掲げており、「その明るい未来の布石として新工場を探していた。部品メーカーや港湾などに近いことで条件に合致した」としていた。

 さらに今月16日には都内で会見を開き、県開発公社と優先的に交渉できる予約契約を締結したことを報告した。

 ただ、足下の経営環境が厳しいため、詳細な施設規模や着工、稼働時期については「今後の経済を見て判断していきたい」としている。

 一方の県開発公社では、大量の保有地を抱えて経営難に陥っていることから、県は早期の売買契約締結にこぎ着けたい考え。

 現在、境界や面積を明確にするため、㈱開発計画研究所(水戸市白梅)による測量業務が進められている。


【図=建設予定地の名崎送信所跡地】

電電公社名崎送信所006220.gif

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