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千葉県県土整備部

県都市計画審議会、9議案を可決/51号四街道拡幅、南部第一幹線ルート変更など

2009/01/27 日刊建設タイムズ

 千葉県都市計画審議会(第162回)が26日、県庁で開かれ、9議案が原案通り可決された。主な議案は、国道51号の拡幅事業に伴う四街道都市計画道路の変更、南部第一幹線のルートを終末処理場へ直接流入させる形に変更する手賀沼流域下水道の変更、運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業の事業計画に変更に伴う意見書(採択すべきでないことを議決)、産業廃棄物処理施設の敷地の位置(2件)など。以下、議案の概要は次の通り。

 【柏都市計画用途地域の変更】

 柏北部東・柏たなか駅北地区及び高柳駅西側地区について、土地区画整理事業の進ちょくに伴い、健全で合理的な土地利用及び良好な市街地環境の形成を図るため、用途地域を変更する。

 【習志野都市計画用途地域の変更】

 JR津田沼駅南口地区について、土地区画整理事業の進ちょくに伴い、土地利用計画に適合した合理的な土地利用及び良好な市街地環境の形成を諮るため、用途地域を変更する。

 【木更津都市計画用途地域の変更】

 金田地区について、東京湾アクアラインの着岸地として、広域性の高い交通利便性を生かした商業・業務機能を中心とした複合的な都市機能拠点を育成していくことを目的とした土地区画整理事業の進ちょくに伴い、まちづくりの目標に沿った土地利用を推進するため、用途地域を変更する。

 【四街道都市計画道路の変更】

 国道51号の交通渋滞解消と交通円滑化の確保等のため、4車線化拡幅を進めている北千葉拡幅事業の実施にあたり、四街道市区間(一部佐倉市を含む)を都市計画道路として追加するとともに、接続する1路線について一部区間の幅員と終点の位置を変更し、同じく接続する1路線について起点の位置を変更する。

 〔変更〕

 ▽3・3・1山梨臼井線=終点:移動、延長:5210m→5200m、車線の数:4車線。備考:「車線の数」を決定し、終点を変更する。また、一部幅員を25mから22mへ変更する。

 ▽3・4・7南波佐間内黒田線=起点:移動、延長:3750m→3730m、車線:2車線。備考:「車線の数」を決定し、起点を変更する。

 〔追加〕

 ▽3・3・23国道51号=起点:四街道市大字吉岡字升方、終点:佐倉市大字馬渡字通目木、主な経過地:四街道市大字南波佐間字笹目沢、延長:約3170m、構造形式:地表式、車線の数:4車線、幅員:25.25m、地表式の区間における鉄道等との交差の構造:幹線街路と平面交差2か所

 【横芝都市計画道路の変更】

 横芝駅前線と接続している野々合原田線(横芝光町決定)の幅員・線形変更に伴い、横芝駅前線の交差点隅切り部を変更する。

 ▽3・4・5横芝駅前線=終点部分の交差点の隅切り部を変更する。

 【松戸都市計画、柏都市計画、流山都市計画、我孫子都市計画、鎌ケ谷都市計画及び印西都市計画下水道(手賀沼流域下水道)の変更】

 手賀沼流域下水道の震災時等における管渠網の相互補完機能や維持管理性の向上を目的とし、終末処理場への流入を2系統化するため、南部第一幹線のルートを終末処理場へ直接流入させる形に変更する。

 【流山都市計画事業運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業の事業計画の変更の縦覧に係る意見書】

 県が施行する運動公園周辺地区の一体型特定土地区画整理事業の事業計画の変更をするため、案の縦覧を行ったところ、意見書の提出が3通あったので、当該意見書を千葉県都市計画審議会に付議する。

 〔事業の概要〕

 ▽名称=流山都市計画事業運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業

 ▽施行者=千葉県

 ▽施行面積=232.1ha

 ▽総事業費=742億4000万円(変更なし)

 ▽施行期間=98年度~2010年度(変更後22年度)

 ▽減歩率=40%(変更なし)

 ▽経緯=98年1月30日:都市計画決定、99年2月26日:事業認可

 〔変更概要〕

 ・事業計画の変更(主なもの)

 「設計の概要」

 ①保留地面積の変更(財源確保に必要となる保留地面積の増)②区画道路・特殊道路(歩行者専用道路)の変更(新たな保留地整備に必要な区画道路・特殊道路の追加)③緑地の変更(新たな保留地の確保に伴う緑地計画の変更)④減歩率(変更なし)

 ▽変更内容=2号調整池:現計画5万5000㎡→変更案2万5205㎡(-2万9795㎡)、緑地:現計画5720㎡→変更案7060㎡(+1340㎡)、区画道路等:現計画113㎡→変更案5925㎡(+5812㎡)、以上今回変更。その他公共用地:現計画88万291㎡→変更案88万291㎡(0)、宅地:現計画117万6771㎡→変更案117万6597㎡(-174㎡)、保留地:現計画20万4028㎡→変更案22万6845㎡(+2万2817㎡)、計:現計画232万1923㎡→変更案232万1923㎡(0)

 「事業施行期間」

 ①施行期間の延伸 建物移転・造成工事等の整備手順等を精査し段階的な整備計画の策定による変更

 変更前:99年3月12日~11年3月31日

 変更後:99年3月12日~23年3月31日

 「資金計画」(支出)

 ・工事費の減(実績等を踏まえた変更)

 ・損失補償費の増(実績を踏まえた変更)

 ・借入金利子の減(金利動向を踏まえた変更)

 ・事務費の増(実績及び今後の事業量に必要な経費の計上による変更)

 ▽公共施設整備費・道路築造費等:現計画121億4629万6000円→変更案132億900万円(+10億6270万4000円)▽建物移転費等:現計画108億7968万5000円→変更案119億3200万円(+10億5231万5000円)▽電柱移設費:現計画22億7767万9000円→変更案22億7700万円(-67万9000円)▽法第2条第2項該当事業(上・下水道、ガス):現計画136億232万4000円→変更案115億5900万円(-20万4332万4000円)▽整地費:現計画168億3876万1000円→変更案146億8800万円(-21億5076万1000円)▽工事雑費:現計画48億2010万円→変更案16億1800万円(-32億210万円)▽調査設計費:現計画82億7153万9000円→変更案107億4900万円(+24億7746万1000円)▼工事費計:現計画688億3638万4000円→変更案660億3200万円(-28億438万4000円)▽損失補償費:現計画3億2445万円→変更案21億7000万円(+18億4555万円)▽借入金利子:現計画41億6753万6000円→変更案39億9200万円(-1億7553万6000円)▽事務費:現計画9億1163万円→変更案20億4600万円(+11億3437万円)▼歳出計:現計画742億4000万円→変更案742億4000万円(0)

 〔変更の経緯〕

 ▽縦覧期間=08年10月10日~10月23日

 ▽意見書提出期限=08年11月6日

 ▽意見書提出数=3通

 【建築基準法第51条ただし書の規定による処理施設(産業廃棄物処理施設)の敷地の位置(柏市)】

 ㈱吉中商事が工業専用地域において、廃プラスチック類の破砕を行う産業廃棄物処理施設を設置する。

 ▽名称=㈱吉中商事産業廃棄物処理施設▽敷地の位置=柏市十余二字中大塚230番14、230番75▽敷地面積=約3285㎡▽備考=工業専用地域▽施設の処理能力=破砕施設(1基):廃プラスチック類16.38トン/日▽建築物=既設2棟

 【建築基準法第51条ただし書の規定による処理施設(産業廃棄物処理施設)の敷地の位置(富津市)】

 川瀬産業㈱が工業地域において廃プラスチック類の破砕及び汚泥の脱水を行う産業廃棄物処理施設を設置する。

 ▽名称=川瀬産業㈱産業廃棄物処理施設▽敷地の位置=富津市新富87-1▽敷地面積=約2万5849㎡▽備考=工業地域▽施設の処理能力=破砕施設(5基):廃プラスチック類120トン/日(24トン/日×5基)、汚泥の脱水施設(2基)40ha/日(20ha/日×2基)▽建築物=新設2棟

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