長野市は21年度組織・機構見直しの一環で、総務部庶務課内に「第一庁舎建設室」、生活部市民課内に「斎場対策室」を新設する。市役所第一庁舎および市民会館建て替えと、松代、大峰両斎場改築事業を推進するための措置。
第一庁舎については、昨年の懇話会の答申を踏まえ、隣接する現市民会館を取り壊した跡地に建設する方針。23年度末に着工し、26年4月の供用を目指す。
一方、市民会館は1年遅れの27年4月供用を目指すが、建設地は今のところ未定。懇話会の議論では「後町小学校跡地」「中心市街地」「勤労者福祉センター跡地」など様々な意見が出たが合意に至らず、「交通の便が良く、人が来やすい場所」との表現にとどめた。第一庁舎との合築も選択肢に入れ、21年度中に選定する。
また、松代、大峰両斎場は、老朽化や高齢化の進展による火葬需要に対応するため、それぞれ5基の火葬炉を有する施設として現地で改築する。
現在、地元との協議中だが、松代斎場は22~24年度、大峰斎場は24~26年度の実施を予定。21年度予算案には、基本計画策定や地元説明に要する環境影響評価調査、地盤調査などに4632万円を計上している。
改築にあたっては両施設とも、新施設を建設した上で、旧施設を取り壊す予定。