横浜市は二十四日、瀬谷区内にある米軍上瀬谷通信施設があることから整備が進まない都市計画道路環状４号線について整備に向け、防衛省に対し日米地位協定に基づく共同使用の申請を行った。日米の合意を得て整備に着手することになる。

　環状４号線は、市が道路ネットワークの骨格として位置づける三環状十放射道路の一つとして重点的に整備を進めている路線で、戸塚区国道１号と同区の国道16号を結ぶ。現在、上瀬谷通信施設内が未整備となっていることから、市道五貫目第33号線、海岸道路を経て行き来しなければならず、市道五貫目第33号線などで車両が集中し、混雑が発生している状況だ。

　市では、これまで米軍施設の返還を求めるとともに、共同使用に向け関係機関と調整を図ってきた。このほど、調整がまとまったことから、防衛省に対し、基地内に一般通行用の道路などを設置する場合に、地位協定に基づき、日米合同委員会の合意を得て使用が可能な共同使用の申請を行った。今後は、日米合同委員会の合意を得て、整備に着手することとなる。

　整備区間は、市道五貫目第33号線と交わる交差点から海軍道路間の延長四五〇㍍で、幅員一八㍍～二五㍍で建設を進める。