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千葉県香取市

佐原駅改築と市民体育館に継続費/香取市新予算 香取東コミュニティセンターは基本設計

2009/03/03 日刊建設タイムズ

 香取市は、25日に開会した3月定例議会に新年度予算を上程した。一般会計予算は283億7000万円で対前年度当初比4.2%増となる。特別会計は、下水道事業が30億3300万円で同62.3%増。企業会計の水道事業は40億157万円で22.4%増で、簡易水道事業を含めた総額は41億8972万円で同22.5%増。一般会計と特別会計、企業会計を合わせた予算総額は511億1146万円で同4.5%増。

 一般会計の普通建設事業費は39億3000万円で同80.4%の大幅な増額。これは、交流拠点整備事業や佐原駅周辺整備事業、今年度からの継続で実施している佐原中学校屋内運動場改築事業などの事業費を計上したことによる。

 新年度の主要事業では、佐原駅周辺整備事業、市民体育館施設整備事業、小見川西小学校耐震改修事業、小見川北小学校耐震改修事業、香取東コミュニティセンター整備事業、学校給食センター統合整備事業、などを予算化した。

 このうち佐原駅周辺整備事業では、佐原駅駅舎改築工事負担金に09-10年度の2か年継続費5億1000万円を計上した。継続費の年度割は09年度2億2950万円、10年度2億805万円。

 駅舎は、JR東日本千葉地域支社が事業を実施し、市が事業費を負担する。新駅舎は小野川の町並みをイメージした施設を計画し、市の観光交流センターとコンコース、店舗などの駅施設で構成する。面積は観光交流センター130㎡、駅施設360㎡の計490㎡の予定。観光交流センターは観光案内、情報発信、待合室などの機能を取り入れる。

 また、駅舎の改築に併せて駅南北口の駐輪場を整備する。今年度は北口の駐輪場を整備し、新年度は南口を実施する。南口の駐輪場は平面で面積約600㎡。収容台数は約155台を見込む。設計は富士測量(香取市津宮2272)。

 このほか、市民体育館施設整備事業(佐原イ211)に09-10年度の2か年継続費2億6561万8000円を設定した。継続費の年度割は09年度4781万円、10年度2億1779万8000円。施設の老朽化から耐震補強と一部改修工事を実施する。同施設は81年9月の竣工でRC造2階建て延べ3678.98㎡。今年度は実施設計を委託中で、設計は大貴設計(山武市白幡96)が担当。委託金額は890万円。

 一方、香取東コミュニティセンターは、旧小見川地区に社会教育施設を整備する計画。同地区では、小見川文化会館が耐震診断の結果、倒壊の危険がある判断され、07年度から閉鎖している。地元住民からは施設整備の請願が提出されるなど、施設設置の強い要望がある。このため今年度、市長が「社会教育施設等整備検討委員会」に施設のあり方について諮問、昨年11月に委員会から「整備が必要である」旨の答申があった。答申を受けて新年度予算に事業費を計上し、基本設計に入ることになった。基本設計では施設の建設場所や機能面などを検討する。

 小見川西小と小見川北小の屋内運動場改築工事は、施設の老朽化に伴い実施する。西小の屋体は、76年2月の竣工でRC造(一部S造)2階建て延べ約820㎡。設計は中尾建築設計事務所(千葉市稲毛区稲毛3-5-12)が担当。北小の屋体は79年2月の竣工でS造2階建て延べ約919㎡。設計は千都建築設計事務所(千葉市美浜区真砂3-1-2)が担当。

 学校給食センター統合整備事業は、給食センターを統合する計画で、新年度予算には実施設計費などに3400万円を計上した。

 同市の給食センターは、合併前の旧町の施設が4か所あり、施設の老朽化や経費削減から、これを将来的に1か所に統合する計画。学校適正配置検討委員会から「将来的に集約が望ましい」という答申を今年度得たことから、答申に基づき、統合に向けた準備を進める。

 すでに候補地1か所を選定している。ただ、既存施設を一部残し、稼働を続け、将来的に1か所に集約することも検討しており、今後、内容を詰める。

 既存施設は佐原学校給食センター(佐原イ1800)、小見川学校給食センター(小見川5211)、山田学校給食センター(府馬3429-8)、栗源学校給食センター(岩部3458)の4か所。

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