新潟県は、2月補正予算の追加提案分として、北陸新幹線建設負担金に9955万2000円を計上する方針を決めた。これは、現在進められている工事に関し、緊急的に追加工事が必要になった分を補正するもの。
対象は、トンネル出口付近の法面工事が当初想定よりも広範囲に必要なことが明らかになった「金山トンネル法面防止工事」(糸魚川市)と、近接する在来線施設の緊急的な移設工事が必要となった「糸魚川駅部支障物件移設関連工事」(糸魚川市)―。
さらなる説明求める
また、北陸新幹線建設費の増嵩の問題で、鉄道・運輸機構から先月末に説明を受けた新潟県では、さらなる説明を求めて、①認可時の工事費が概略の積算となっており、実施時の具体的建設費との比較が困難なこと②建設費の増嵩が年度別に産出されていないこと③建設物価上昇の算出について総括的デフレーターの説明しかないこと―について、県民に分かりやすいような説明と、追加データの提供を、4日付けで、改めて機構側に要請した。