県松田土木事務所は二〇年度から実施している県道711号(小田原松田)の酒匂川2号橋の上部工を二一年度で終了させる。これで酒匂川を越える部分は完成することになる。
酒匂川2号橋整備事業は、県道711号の酒匂縦貫道路と交差する部分から、県道720号(怒田開成小田原)に至る全長九八〇㍍が事業区間。小田急線との立体交差部を含め残り約四〇〇㍍の区間については既に設計を実施しており、二六年度中には全体の完成を見込んでいる。
二一年度の中では、国道255号の小田急線との交差部の松田高架橋の老朽化対策工事を行う。同道が災害時の緊急輸送路(一次路線)に指定されていることから、橋りょう補修工としてコンクリート補強を実施する。
二二年四月に開催される全国植樹祭の会場となる足柄森林公園・丸太の森地区へのアクセス道路として、関本開成大井線の拡幅工事を二一年中に終わらせる。
また、緊急地方道路整備として、県道711号の松田惣領~松田庶子間二〇〇㍍区間の歩道整備に向けて用地取得を行う。
道路関係事業では、道路災害防除事業として、県道77号(平塚松田)の井ノ口隧道のトンネル補修や県道76号(山北藤野)の神尾田隧道のトンネル補修工なども実施する。
河川関係事業では、中小河川改修事業として、酒匂川の山北町向原で管理用道路橋の上部工(W五㍍、PC造)を実施する。
防災砂防事業として細川沢の耐震補強工(えん堤補強工)を実施し、二一年度で完成させる。
通常砂防では、唐沢川(南足柄市雨坪)と名納沢(松田町寄)のえん堤工を二一年度で終了させるとともに、新たに、大久保沢(山北町山北)、唐沢(山北町中川)のえん堤整備に向けて設計を行う。
山北町岸の急傾斜地崩壊対策事業の設計に着手する。