関東地方整備局北首都国道事務所は、幸魂大橋右岸及び左岸の下部耐震補強工事を21年度の第1・四半期(4~6月)に発注するほか、主塔補強工事と支承交換工事を22年度にも発注する。
幸魂大橋(埼玉県戸田市大字内谷)は国道298号東京外かく環状道路の荒川および新河岸川を横断する橋長1485mの長大橋梁。下部工型式はRC躯体で、基礎構造はニューマスチックケーソン、鋼管矢板筒基礎、鋼管杭基礎など。上部型式は、調節池上が2径間連続斜張橋で主塔(H80m)、ケーブル(7段)。その他の区間は連続鋼床版箱桁を採用している。
下部の耐震補強工事は、斜張橋部右岸(陸上分・2基)と同左岸(調節池内・4基)に分割して発注される。工法はコンクリート巻立て補強。工期は右岸が約21カ月で、左岸が約33カ月。なお、左岸の耐震補強工事は、発注規模が10億円を超えるWTO案件となる。
22年度に発注が見込まれるのは、下部と上部を接続する支承(水平)4基の交換と斜張橋の主塔(2本)の補鋼版補強工事で、それぞれ23年度末までの完了を予定している。耐震補強設計は大日本コンサルタント㈱(東京都豊島区、電話03-5394-7611)が19年度に実施した。
また、斜橋部分以外の一般部(約1103m)の耐震補強詳細設計も大日本コンサルタントが21年3月19日までの工期で担当中。さらに、右岸取付高架橋(約318m)の耐震補強詳細設計は新日本技研(東京都港区、電話03-3453-4321)が21年3月19日までの工期で担当している。それぞれの工事発注は、23年度以降となる。